キッチンを組織する”朝礼から一日を変える”

あなたのチームでは、朝礼で何を話していますか?
売上など数字の進捗、その日の予約状況、仕込の話などでしょうか?

これらの情報は全て、ホワイトボードでの共有でも成り立つ話です。
ではわざわざスタッフ全員が集まるのは何のため?

そもそも朝礼の目的は何?

私の中で一番印象に残っているのは、会社内の店舗で全国一位の売り上げを誇り、毎月過去の売上を超えていく勢いのあったレストランの朝礼。

キッチン・サービス両メンバーが参加し、前日の売り上げや客単価、月目標に対する進捗を共有するのですが、とても雰囲気が良かったんです。

チームで売上を達成することに、とてもコミットしていたので、
マネージャーが前日の売上を発表すると、皆で”よしっ!!””すごい~!!”と、拍手喝采。

そして客単価が良い時には
”〇〇さんが季節のドリンク10杯売ってくれました!!!”
みたいな感じでバイトスタッフを含めたメンバーの頑張りを共有したり、
”リピーターの〇〇さまから、こんなコメントいただきました♡”
とキッチンにも顧客の声が届く場にしていました。

もちろんクレームをいただいた時にも、皆できちんと共有し同じことが起こらないように呼びかけます。ですが、クレームを起こした本人の名をあげることは絶対にありません。

お客様思いのスタッフが非常に多かったので、クレームを起こした本人が、上司と個別に話してしっかり反省していますし、朝礼でこれについて話をするのは、あくまでも同じようなミスをチームで起こさないためだから。


顧客満足に焦点を当てて話すチームでは、もちろんスタッフの顧客への意識が高くなります。
”顧客の為に頑張りましょう”という、表面上の話ではなく、実際にスタッフのどんな行動が顧客満足につながったかを共有するほうが、ずっと素晴らしい効果があります。

数字の進捗をしっかりと共有するチームでは、数字への意識が生まれます
。ベテラン・新卒に関わらず、今自分たちの働いているチームのお財布がどうなっているのか、きちんと把握して仕事に臨むのはとても大切なことです。なぜなら数字への意識が低いチームでは、食材を無駄にしたり、ブリケージ(お皿を割る)が増える傾向があるからです。

朝礼を行うのは、チームが向いている方向をそろえて、一日のスタートを切るためです。

私が働いていたこのレストランでは
”成果をあげる=利益を生みだすことは、未来の顧客満足につながっている”

と全員が認識していたことが、チームの強みのひとつでした。

朝礼を終えるといつも、
”今日もいいランチ営業にしよう!”
と皆のモチベーションが上がっていたのを覚えています。

スタッフのやる気がさがる朝礼なら、やらないほうがマシ

一方で終わったあとモチベーションが無くなり
”ああ今日も長い一日が始まるのか・・・・”
と思わせるような朝礼をするチームもいくつかありました。

そこには共通点があって、

 ファシリテーター(仕切る人)がいつも同じで、話したいことを一方的に話している
(”もっと主体的に動きなさい””残業を減らしなさい”etc)

2 チームのネガティブな側面(改善点)にばかり焦点をあてている
(発注のミスや、クレームに関すること、抜け漏れ,etc)

こういうケースでは、朝礼はメンバーにとってやらなければいけない”作業”であり、とても受け身になります。

シェフやマネージャーがファシリテーターをしていることが多いので、
メンバーは真剣に聞いているように見えますが
実際は”早く終わらないかなあ”とか思ってたりします。。。。

中には”誰がやったの!?”と犯人捜しが始まることもあったりして。
そのあとのメンバーのパフォーマンスが下がるのは必然です。

おススメは巻き込み型の朝礼

朝礼のファシリテーター(仕切る人)は、ある意味プレゼンをしていると思うと、チームにとって価値のある朝礼が出来ます。プレゼンは”プレゼント”なので、その朝礼に参加したひとに何を贈ることができるか、です。

因みにメンバーに主体的に朝礼に参加してもらうための方法で、
私のお気に入りだったのは”全員ファシリテーター制”。
キッチンも含め新卒もマネージャーも立場に関係なく当番制。

その時のルールはひとつだけ
”最後にファシリテーターから言葉のプレゼントをすること”

顧客とのエピソードでも、休日に食べ歩きに行った話でも、家族の話でも、”今日は〇〇の日です”でも、なんでもいいのですが、とにかく話し手の価値観を聞き手にプレゼントするのです。

面白いことに最初は”皆の前で話すの嫌や~”と言っていた人ほど
”今日のファシリのひとことで一日頑張ろうって思えた!”
と言われるような能力を発揮します。
(おうちで奥さん相手に練習してたかたもいました、笑)
新卒のスタッフがすごく深い思考を持っていたりして、意外な一面を発見することもありますし、チーム内のコミュニケーションも活性化します。

この全員ファシリを取り入れていたチームは、GPTW(Great Place to Work=やりがいのある会社ランキング)でも国内Top10に入るような会社の店舗のひとつで、顧客満足をとりながらしっかり成果もあげていく、というすごいチームでした。

自分がファシリテーターをすることで朝礼に主体的に参加できるようになる、という点から見ても、スタッフをチームに巻き込むためにとってもおススメです。

 

明日の朝礼では、スタッフにどんな言葉のプレゼントをしますか??