コーチングは一つしかない選択肢を二つにする

「これをやるしかない」
選択肢がそのひとつしかない時、私たちはどれぐらいやる気をあげられるでしょうか?

「この会社に勤めるしかない」「休日出勤するしかない」「残業するしかない」
これ、全部過去の私です。やる気はどんどん落ちていきました。自分ではない周りの何かに主導権を握られているような気がしていたから。

コーチングを始めてから気づいたことがあります。それは選択肢がたった一つしかないことは稀で、見えていないだけだということ。

36度の世界

私たちの視野は大体180度ほどですが、そのうち焦点が合ってクリアに見えている範囲はほんの36度だと言われています。

以前コーチングの研修で言われたのは
「人はこの世界で見たいものだけを見て、聞きたいことだけを聞いて生きている。」

現代は特に情報量も多いので益々、私たちは見える範囲を狭めて日々を過ごしているかもしれません。
でもその見えない320度ちょっとの世界には、今見えていない解決策やアイディア、自分の本当の思いなど、お宝が眠っています。

これって、とっても勿体ないと思いませんか??

視点を変える

コーチングでは創造力が鍛えられます。自分の世界を広げる力。
そしてその多くは、クライアントが予想もしない角度からの視点によるもの。

例えばあなたが迷路のなかにいて、ゴールにたどり着くにはこの道を進むしかないけど、
すごく苦手な生き物がそこにいるのであなたは一歩を踏み出せない。
そんな時コーチはこんなふうに言います。
「壁を登って上を歩いてはいけないのですか?」

選択肢が一つしか無いように見えている時、クライアントはよく
”この道しか方法が無い”と信じています。視野がとても狭くなっている。
それに対して「他の道は本当に無いのですか?」と、質問する。

質問は相手が別の角度から物事を見るキッカケになります。
クライアントは大抵「え、そんな道もアリなんですか?」と考え始めます。

私自身も自分のコーチと話していると、よく起こります。
「本当にそうしなければならないのですか?」
と問われて、”そうか、やらなくてもいいのかも”と、思うのです。

選択肢が増えると主導権は自分に戻る

選択肢が一つしかないとき、人は自分が望む望まないに関わらず、それを選ばされているような感覚になります。

でもその選択肢が二つ、またはそれ以上に増えると、そこには選択の自由があります。
やってもいいし、やらなくてもいい。
怒ってみてもいいし、距離をとってもいい。
言ってみてもいいし、黙ってもいい。

そうすると次の質問は
「あなたはどれを選びたい?」に変わります。

コーチングは対話によって相手の主体性を引出すサポート。
自分が選んだ答えは、行動に起こりやすい(受け身の時より3倍に上がるみたい)。

コーチングにおけるコーチの役割のひとつは、クライアントをありのまま認めるということです。
「このままじゃダメだ」と信じているクライアントに
「このままでもいいんだよ」を伝えると、クライアントの選択肢は二つになる。

「変わりたい」も「変わりたくない」も、コーチは、どちらの答えも受け止めます。

どちらを選んだ自分も信じてくれるそんな安心感が
クライアントが一歩を踏み出す勇気になるのかもしれません。

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