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「自分の心の声を聴く」とはどういうことなのか

心の声はおしゃべり

「あれ?……ちょっときついかも??」
腰と背筋に走る違和感を感じながら、私はちらりと横目で先生のほうを見ました。

先生は完璧なポーズで左手をまっすぐに、天井のほうに伸ばしながら、さらにガイドを続けています。どうやらあれが理想のポーズみたい。
「伸ばした手をそのまま天井の先まで、ぐーっと突き抜けるようにもっと伸ばしてみましょう」

むむむ、きっとここは少し無理してでも、もう少し腕を伸ばしたほうがいいんだ。
腰は痛いけど、多分これぐらい大丈夫。この1時間だけなんだもの

こんな調子でレッスンは続き、1時間後、着替えのためにヨガマットから立ち上がろうとすると……腰に激痛が走り、私はしばらくその場にうずくまってしまいました。

ああ、なんで無理しちゃったんだろう。痛いって気づいてたはずなのに。伸ばせるところまででいいですよ、って先生言ってたのに、と自己嫌悪。。。
先月のヨガレッスンでの出来事です。

人は一日5万~6万回、自分自身と会話をしているといわれています。目の前で起こっていることだけでなく、未来のこと、過去のこと、誰かのこと、様々なことに思いを巡らせ、一日中自分に話しかけているのです。

自分の内側を観察する

ほとんどの場合、私たちはこういった自分の内側で起こっている声に対して無意識です。今日、自分自身にかけた言葉は何?と聞かれても、おそらく答えることは難しいでしょう。意識することがなければ、声はすぐに流れていってしまいます。

ヨガのレッスン中の出来事を後から思い返してみると、私の中には
「体が柔らかいのは良いこと」という思い込みが、どこかにありました。
だから腰に感じた違和感よりも、「先生と同じようにポーズをとるべき」という自分の声を無意識で優先させました。

これ、実は私の昔からのパターンです。体が「キツイ」と訴えても、もう少しだけ、と頑張ってしまう……。ここにもまた「頑張るのは良いこと」という思い込みがあって、それが自分のパターンを作り出している
パターンに良い悪いがあるわけではないけれど、自分を苦しめてしまうなら手放したいですよね。

こういうパターンに気づくためには、自分の内側をじっくり観察してみる必要があります。どんな声が湧いてきているのか、そっと耳を澄ましてみるのです。

二回目のヨガレッスンの時、自分の声を意識してみたら、
「先生のポーズに近づけるべき」
「呼吸はゆっくりするべき」
「しっかり体を伸ばすべき」
それはもう、いろんな声を発していました(笑)。

でもこういう声に気づいたら、自分に問うことができます。
「それって本当?」

ヨガは自分の体と対話するためのもの。だから柔らかいのが良いのではなく、ただただ今自分の体がどういう状態にあるか、自分自身に焦点を当てることのほうが大切なのです。

その中で、
「どこまで伸ばすと心地良いのか」
「どこまで伸ばすと痛いのか」
を感じながら、自分が一番しっくりくる位置を毎回探します。こうやって、体のバランスを整えている。

自分の内側に焦点を当てると、周りに左右されることなく、選択することができるようになります。自分軸って、こんな風に出来ていくのではないかと。

体の声は、心へと繋がっている

心の声を聴くことは、自分と対話することです。
現代社会では、SNSなどから情報が過剰に入ってきます。常に外の世界と繋がっている状態なので、自分自身との、二人きりでのコミュニケーションはおろそかになりがち。

だから時々、外の世界との繋がりを切って、立ち止まる時間が必要です。私の場合、ヨガやマインドフルネスは、まさにそのための時間。自分の体と心と対話するための機会なのです。

体の声は、心の声と違って正直です。痛いものは痛いし、かゆいものはかゆい。嬉しかったり、すごく幸せなときに、全身の血が駆け巡るような体験をしたことがある人もいるでしょうし、逆にすごく嫌だなと感じるときに、呼吸が早くなったり、体が緊張したことがある人もいるでしょう。
それらの感覚はすべて、今この瞬間に起きています。

体の声に耳を傾けると「今」に集中することができます
やったこと、やらなかったことへの後悔や、まだ起こっていない未来への不安ではなく、今ここで何が起きているかに焦点を当てられます。

それと同時に、海中に巻き上がった砂が海底に沈んで水が透明になるように、心の声のにぎやかなおしゃべりが止んで、ふと本音の声が聞こえてくることが増えるのです。
「わたし、本当はやりたい」とか
「わたし、もうこれを止めたい」とか。

実はコーチングでやっていることも、ヨガやマインドフルネスと似ています。
コーチはクライアントの鏡となって対話をしています。自分自身との対話を促進させるのが、コーチングの効果のひとつです。それゆえに「本当にやりたかったこと」が、コーチングで見つかったりするのです。

心の声を丁寧に扱う

自分の本音の声が聞こえてきたときは、好機です
立場的にはこうすべきだ、とか、大人の理由を見つけてその声を無視したりせずに、丁寧に扱ってあげてほしいのです。

本音の声はとっても繊細で、小さいな声だから、無視し続けると本当に聞こえなくってしまいます。でもしっかり耳を傾けていれば、いつだってその声はあなたに話しかけています。


現代社会におけるストレスの多くは対人関係から来るものだと言われたりしますが、本当は自分とのコミュニケーションが上手く取れていないだけなのかもしれません。世界は自分の内側を映し出す鏡だから。

「最近生活が少しささくれだっているなあ」
と感じるなら、自分自身と対話する時間を毎日少しずつでもとってみませんか?
きっと、もっと優しい世界が待っていますよ。

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