2017年にPoints of Youに出会ってから、今も変わらず惹きつけられるのは、「ひとつの生き方」とも言えるPoints of Youの様々なコンセプトがとても奥深いものだから。英語では「5 DNAs」とか「5 Values」とも呼ばれる「Points of Youの5つの価値」もそのうちの一つ。
5つの中でも私が最も好きなコンセプト「ビックリするようなことを精巧に(Unexpected but precise)」について、英語版のPoints of You公式サイトを尋ねるとこんなことが書いてあります。
We need to attract your attention so that you will hear us knocking, to surprise and intrigue you so you will want to get up and open the door.
「Points of You®/Values」
私達はあなたの気を引く必要がある。
あなたに私達が扉をノックしている音が聞こえるように。
私達はあなたを驚かせ興味をそそる必要がある。
あなたが立ち上がって、扉を開けたいと思うように。
ミュージカルなどの舞台を見に行って、幕が開いた瞬間、そこに広がる景色や光と影、音楽にとてつもなく魅了され、その世界に没入するような経験をしたことはありますか?
Points of Youの創始者のひとりであるエフラットは元舞台監督。観客、つまりは参加者たちがあっと驚くような仕掛けを取り入れることを、Points of Youのワークショップでは大事にしています。
思わず目を惹きつけられるような何か、日常から離れたもの、あるいはロジックでは成り立たないこと。それは時に心をかき乱したり、ためらいを生み出すこともありますが、心をそそられるのは確かです。「Precise(精巧な)」という言葉が示す通り、ただ驚かせるのではなく洗練されていて、かつ明確なメッセージがあります。
そしてそのメッセージを理解するためには、人々の目が開いていて、「これは自分のことだ」と気づいている必要があるのです。
2020年の春、人々がコロナへの不安と恐れで包まれていた頃に、ポーランド人のファシリテーターを招いて日本語/英語の二か国語でワークショップを開催したことがありました。平日の夕方にも関わらず80名以上の方が参加。終了後には長文のお礼メッセージを何十通もいただくなど、いわゆる「大成功」の経験だったわけですが、それは私にとっては全く予期せぬ形で始まったものでした。
Points of Youではその年の3月ぐらいから、団結してこの世界的困難を一緒に乗り越えようと、様々なワークショップがグローバルで開催されていました。そんな中、私が参加した「恐れから愛へ(Fear to Love)」をリードしていたのが、当時Points of Youポーランドの代表でもあったジュリアだったのです。
ジュリアは私がPoints of YouのL3プログラムを受けた時のメインファシリテーターであり、それ以来とても尊敬している人です。「恐れから愛へ(Fear to Love)」という素晴らしい癒しのプログラムに感動した私は、「どうにかしてこれを英語が分からない日本人にも届けたい」と考えます。
Points of Youでは、ファシリテーターによってはコンテンツを公開していて、他の資格者が使うことを了承してくれる方もいるため、思い切って彼女に直接メッセージを送ってみることにしました。「あなたの素晴らしいプログラムを日本の皆にも届けたい」と。
ジュリアが住むポーランドとの時差は7時間。彼女から翌日返ってきた返答はなんと
「日本のために何か出来るなら、喜んでワークショップをさせてもらうわ!!」
あれ?アレレ?悲しきかな私の英語力よ……。
「日本語で(自分で)」と伝えたつもりが、どうも違うところに着地してしまったのです。
でもそこでふと考えました。ジュリアは本当に素晴らしいPoints of You®ファシリテーターのひとり。もし彼女の紡ぎだす言葉や柔らかく力強い世界観が日本の人達にも届いたら、それはと私自身がやるよりも素晴らしい時間になるかもしれないと。
通訳なんてしたことありませんし、当日ワークショップが始まるまで不安しかありませんでした。けれども、そこへ至るプロセスの途中でジュリアと交わしたいくつもの言葉はかけがえのない宝物になり、さらには「橋を架ける(Bridge)」という私自身のミッションを見つけることにも、繋がっていったのです。
それは確かにUnexpected(予期せぬこと)ではあったけれど、同時に私にとってPrecise(精巧な)意味を持っていました。想定とは違っていたけれど、全てが上手くいったのです。
日々の生活の中で物事が予期せぬ展開を見せるとき、あなたはどんな反応をしますか?それはあなたにとってピンチ?それともチャンス?どう解釈するかは、おそらくその後の決断や行動に大きく影響するでしょう。
Points of Youではこんな風に考えます。「予期せぬことが起こる時、それは起こるべくして起こっている」のだと。
ファシリテーターとしての自分のことを言われているようでもあり、人生のことを言われているようでもある、このPoints of Youのコンセプトには、まだまだ探求できる余白がありそうです。
ーhere, we have knocked on the door. You decide whether to open it or not.
さあ、私達は扉をノックしましたよ。開けるかどうかを決めるのは、あなたです。
(Points of You®/Unexpected but precise)
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★満席★【オンライン】5/31(日)「わたしの物語」×POINTS OF YOUワークショップ