コーチングって何?【2024年最新版】

コーチングとは

コーチングってなんだ?

「目標達成のためのスキル」とか「人間関係を改善するコミュニケーション」とか、様々な表現がされるコーチングですが、突き詰めると

Who am I = 私は何者なのか?
探求し続ける「成長の旅」なのかなと私は思っています。

コーチングを提供する人を「コーチ」、コーチングを受ける人を「クライアント」、双方向の対話の時間を「セッション」と呼びます。3か月以上の契約をすることが一般的で、単発のサポートで劇的な変化を起こすものではなく、長期的な関わりの中で、クライアントの自己変容をサポートします。

コーチングのプロセスは時に「Journey(旅)」と形容されます。

「Trip(旅行)」は、ある目的のためにどこかへ行って帰ってくることを指しますが、「Journey」の場合はどこかへ辿り着くことよりも、その旅路の途中で得られる学びや気づき、成長などのプロセスを重視します。

自分のことって、分かっているようで実は一番分からない。鏡を見なければ自分が見えないように、私達の内側にはまだまだ知らない自分がいます。

わたしは一体何者なのか?」という問いは、果てしなく探求していくもの。たった一つの本当の自分がいるのではなく、様々なチャレンジを重ねながら、新たな「わたし」の存在に気づくとき、人は本来の潜在能力を発揮できるのではないかと思うのです。

コーチングの定義

コミュニケーションが存在する場所なら、どこにでもコーチングが使われることから、その定義もコーチングスクールによって様々です。個人的には国際コーチング連盟(International Coaching Federation=略してICF)の定義が一番しっくりくるので、ちょっとだけご紹介。

ICF defines coaching as partnering with clients in a thought-provoking and creative process that inspires them to maximize their personal and professional potential.

International Coaching Federation

つまり、日本語に翻訳すると

コーチングとは
”Partnering with clients”
クライアントとパートナー関係を結ぶこと

であり、

その目的は
”to maximize their personal and professional potential”
クライアントの可能性を公私共に最大化させること
であり、

その手段として
”in a thought-provoking and creative process that inspires them”
クライアントの思考をインスパイア(刺激)し続ける創造的なプロセス

を活用する、ということになります。

この三つ目の手段が『セッション』と呼ばれる部分なのですが、コーチングの特徴はセッションとセッションの間も思考のプロセスが続いていること。

日常生活の中で起こる会話と違い、一つのテーマについて探求するコーチングの対話では、思考が刺激されたり、整理されたりすることによって、クライアントの主体的な行動が促されます。

コーチングが機能するためには、コーチとクライアントの信頼関係はとても重要な意味を持ちます。相性ももちろんありますが、人と人の関係性は片側が頑張ってどうにかなるものではないので、双方向の関わりによって時間をかけて築いていくことになります。

コーチとクライアントの関係性

「ロードオブザリング」でも「ドラゴンクエスト」でも、何かを目指して旅する主人公の周りには、必ず『仲間』の存在があります。主人公の喜びや悲しみを一緒に感じ、立ちはだかる壁に恐れを感じるときは勇気づけ、主人公の力を、可能性を、誰よりも信じて一緒に旅する人達です。

コーチングの定義にある「Partnership(パートナーシップ)」という言葉のとおり、コーチとクライアントの関係性はフラット=対等であり、この旅の仲間に似ています。

コーチはクライアントを前から引っ張るのでも、後ろから背中を押すのでもなく、その横を伴走して成長の旅をサポートします。コーチングの語源は「Coach=馬車」から来ているのですが、一人では辿りつけなかった場所へと、早く、確実に到着する可能性が高くなるのも、その特徴の一つです。

スポーツにおけるコーチをイメージすると、コーチとクライアントの関係は「先生と生徒」のようなイメージが浮かぶかもしれませんが、ビジネスや人生におけるコーチは何かを教えたりアドバイスする存在ではありません。お互いの名前を「〇〇さん」「△△ちゃん」など気軽に相性で呼び合うのも、そのフラットな関係性をよく表わしているように感じます。

主人公はあくまでもクライアント。どの道を行くのか、何に挑むのか、何を手放して何を持っていくのか、選択するのは全てクライアント自身です。

熟練のコーチとのセッションは、コーチングというよりは気軽な雑談のようにも見えます。自分を偽ったり飾ったりすることなく、ありのまま感じたままを話せる場があることで、人は本来の自分を表現できるようになるのかもしれません。心から安心できる場だからこそ、ちょっと居心地の悪いことも話せる。それがこれまでの古いパターンを壊し、新しいパターンへとシフトするブレイクスルーへと繋がっていくのだろうと思います。

コーチングで得られるもの

コーチングを継続的に受けると、思考が整理される、ヤル気が起こる、それに伴い行動のスピードが上がるなど様々なものが得られます。これまでのクライアントさんの感想を聞いていても、私自身のクライアント経験から言っても、当初の目的を超える気づきや成長が手に入ったという方が多いように思います。

詳細は以下のページに詳しくまとめています。

コーチングを受けることで得られる7つのもの

コーチングが機能するための条件

コーチングはクライアントが「自分で考え、選択し、行動に移す」ことをサポートするもの。まず最初のステップとして、セッションの中で自分自身のことをたくさん話すことが大切です。普段聞き役をすることが多い人は特に、自分がこんなにもしゃべりっぱなしという場はとても珍しいのでないでしょうか。

頭で考えたことを言語化し、それが自分の耳からもう一度脳に届くことで「オートクライン」と呼ばれる気づきが生まれやすい状態が起きます。「あまり自分のことは話したくない」という人よりも、「自分の考えていることを言葉にしてみたい!」という人の方が、様々な気づきが起きていきます。

また「自分について話す」こと以外にも、コーチングが機能するためには目標達成への主体性であったり、自分とは異なる視点を受け入れるオープンさなどが求められ、それらの特徴を満たしている人は英語では「コーチャブル(Coachable)」と呼ばれています。以下の記事で詳しく説明していますので、これからコーチングを受けたいと考えている方は是非読んでみてください。

「コーチャブルとは何か?」コーチングが機能する人の5つの特徴

コーチングにおけるコーチの役割

クライアントが「自分で考えて、選択し、行動に移す」のなら、コーチは一体何をやってるの?と思った方もいるかもしれません。一般的にセッションにおけるコーチの役割は「視点を変える質問をする」「フィードバックする」などのやり方(スキル)が注目されやすいのですが、「セッションの質=実際にそれが機能するかどうか」に大きく影響するのはコーチのあり方です。

仮に同じことを言われるとしても、「なんでこの人にこんなこと言われなきゃいけないんだ」と思うこともあれば、「この人が言うならば」と思う時もありますよね。反発したくなるか、それともスッと胸に落ちるのかは、相手がどんな人であるのか、どんな位置からその言葉を発しているのかが要になります。

コーチの発する言葉のパワーは、コーチ自身の自己基盤の強さに左右されます。セッションの質を高めクライアントにとって本当に価値のある場を提供するため、プロとして活動している多くのコーチは自分自身にもコーチをつけ、日々クライアントと同じように自分と向き合い、葛藤したり、失敗から学んだり、人として成長し続けることを大切にしています。

▼コーチの役割については、以下のページに詳しくまとめています。

コーチングにおけるコーチの役割

コーチングのセッションの流れ

コーチングセッションは10~15分程度の短いものから、60分、90分とやや長めのものまで、クライアントのニーズによって様々なスタイルがあります。どのような長さであれ、クライアントとコーチの対話の骨格となる流れは基本的には同じです。

  1. チェックイン
  2. テーマの確認
  3. セッションゴールの合意
  4. テーマについて探求
  5. アクションプランの設定
  6. クロージング

セッション全体の流れやセッションの中で起こることをクライアント自身が理解していることは、プロセスにより主体的に関わったり、コーチと一緒により創造的な対話の場を創ることにも繋がっていきます。知っておいて損することは無いので、「自分にとってより価値のあるセッション」にしていくために、是非以下の記事も読んでみてください。

コーチングセッションの流れ

コーチングのテーマの選び方

コーチングのセッションの中で扱う課題を『テーマ(又はトピック)』と呼びます。

どんなことでも、クライアントが話したいと思うことを扱えますが、初めてコーチングを受ける方はあまりの自由さに戸惑うこともあるようです。以下の記事に、テーマの選び方についてまとめていますので参考にしてみてください。

コーチングのテーマの選び方

コーチングとコーチングでないもの

対人支援サービスには、コーチング以外にもカウンセリングやコンサルティングなどがありますが、その明確な違いはあまり知られていないかもしれません。

それぞれに得意分野が違っていますので、自分のニーズに合わせて的確なサービスを選ぶためにも、それぞれの特徴は押さえておきましょう。

  • コーチングとカウンセリングの違い
    シンプルに言うならカウンセリングはマイナスを0に戻すもの、コーチングは0を1(またはそれ以上)にするものです。そのためカウンセリングではインナーチャイルドを扱ったり「癒す」ことに、コーチングでは目標達成など「変容」に目を向けます。

    カウンセリングは過去、コーチングは未来に焦点を当てる傾向があるのも、違いのひとつです。一般的にコーチングは心身ともに健康な人が更なるパフォーマンスを発揮するために行うものであり、カウンセリングは心身が弱っている状態の方が本来あるべき状態に戻れるように行うものです。

  • コーチングとコンサルティングの違い
    この二つの大きな違いは答えのある場所です。コーチングでは「答えはクライアントの中にある」が基本であり、コンサルティングの場合はを解決策を提示するコンサルタントの中に答えがあります。

    またコーチングがクライアントの価値観や成長など「個人」に焦点を当てるのに対し、コンサルティングは「成果」そのものにコミットします。

    コーチはクライアントが自分で課題を超えていけるようサポートするため、アドバイスは行いませんが、コンサルタントはクライアントの問題解決が仕事なので、専門的な視点からのアドバイスを行います。

▼それぞれの違いについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。

コーチングとコンサルティングの3つの違い コーチングとカウンセリングの3つの違い
ストレングスファインダー®とカウンセリング

個人の才能や強みにフォーカスするストレングスファインダー®は、コーチングをベースにしています。心身に不調がある方にとっては、効果的ではないどころか症状を悪化させる可能性もありますので、注意が必要です。


コーチングがおススメの人

コーチングは心身ともに健康な方なら、どなたでも受けていただけますが、特に以下のようなニーズをお持ちの方におススメです。

  • 自分らしいやり方でチームをマネジメントしたい
  • 強みも弱みもありのままの自分を認めて成長したい
  • やりたいことや叶えたい夢があり、最初の一歩を踏み出したい
  • 起業や転職を考えており、自分の価値感をもっと明確にしたい
  • 現状には十分満足しているが、よりウェルビーイングを上げたい
  • 自分がより納得できる選択をして、自分らしく生きたい
  • セルフマネジメントができるようになりたい
  • 現在コーチングを学んでいる
  • 現在コーチングを提供している(コーチの方)

時々「今特に問題が無いのでコーチングは必要ない」という声を聞きますが、コーチングは問題解決ではなく課題(チャレンジ)を扱うもの、というのが私の解釈です。

自分のパフォーマンスの質やスピードを上げることが出来ますし、自己理解が深まる、自己肯定感が上がるなど、人としての成長も促進されるので、向上心がある方にはいつでもお勧めです。

コーチング以外のサービスがおススメの人

様々な効果が期待できるコーチングですが、とはいえコーチングは何でも叶えられる魔法ではありません。クライアントのニーズによっては、コーチング以外のサービスを利用するほうが、必要なものを手に入れられる場合があります。

◆心身に不調のある方
鬱病などを患っている方はもちろんですが、
・考えたり、自分の話をするのがしんどい
・全てにヤル気が出ず面倒くさいと感じている
・とにかく楽になりたい
という方は、コーチングを受ける前に、まず心療内科など専門家に相談することをお勧めします。

コーチングはそのプロセスの中で「ありのままの自分」と向き合うことを求められるため、時に痛みを伴います。心と頭の筋トレをするイメージです。精神的に弱っている時は心が風邪を引いている状態なので、そこで筋トレを行うと、症状が余計に悪化してしまうことがあります。

Coaching Labo LIBERTEではコーチングを提供するのは適切ではないと判断した場合には、セッションをお断りすることがあります。

◆アドバイスが欲しい人
・自分の進み方について自分では決められない
・失敗したくないのでアドバイスがほしい
・早く簡単に成功する方法が知りたい
・「どうしたらいいですか?」が口癖
こういった場合には、コーチではなくコンサルタントをつけたほうがいいかもしれません。「どうしたらいいですか?」と質問をした場合、コーチから返ってくるのは「あなたはどうしたいのですか?」です。コンサルタントの場合は、アドバイスや提案が得られるでしょうから、ご自分のニーズに合ったサポートを選びましょう。

因みに起業コンサルタントの方などは特に、ご自分の成功パターンを商品にされているケースが多いように感じます。ストレングスファインダー®の分析で示されている通り、万人に通用する成功法則はないので、コンサルタントとの相性には慎重になりましょう。

コンサルティングの中にコーチングを取り入れたりして、クライアントに合わせてカスタマイズされる方ももちろんいるので、色々調べてみてください。

コーチの選び方のポイント

「どうやってコーチを選んだらいいのですか?」
という質問を時々いただきます。

日本でのコーチングのニーズは年々高まってきており、同時にコーチという職業の人気も上がってきています。SNS上で気軽なセッションを提供している人がいたり、コーチとクライアントをマッチングするサイトも増えてきているため、どうやってコーチを選ぶのか、迷う人も多いと思います。

金銭的な条件などもあるでしょうが、コーチングはコーチとクライアントの関係性から生まれるものなので、とにかく相性をしっかりと見極めることが大切です。

安心して心を開いて話せる、この人に伴走してもらったら自分も頑張れる、と感じられる人

コーチの持っている価値感、コーチングをどういうものと捉えているかがセッションにも反映されます。ブログやSNSなどでの発信を読んだり、体験セッションや単発セッションなどで実際に話してみるのもお勧めですし、実際にセッションを何回か受けてみてしっくりこなければ、コーチを変えるのも一つの選択肢です。

またストレングスファインダー®を扱うストレングスコーチを探す場合、資質に関しては以下のように考えましょう。

◎上位資質が似ている
似たような課題を乗り越えて来ている可能性が高いので、上位資質の扱い方についてよりインスピレーションをもらえるかもしれません。一方で他の資質の組み合わせによって、同じ資質でも全く違う発露になっていることもありますから、その点は心に留めておいてください。

◎上位資質が似ていない
ストレングスコーチは34資質全てを扱いますが、上位資質はセッションにコーチの個性として表れることがあります。全く違う視点からの問いかけによって、新しい世界の捉え方ができるようになるかもしれません。一方で専門家とは言えど、自分の下位資質は「頭ではわかるが、心では分からない」もの。特定の上位資質を厚く扱いたい場合は、同じ資質を上位に持っているコーチも検討しましょう。

同じ資質が上位にあると相性がいいかと言えば、必ずしもそうではありません。資質の組み合わせが世界人口以上にあるように、人はそれぞれ異なる価値観を持っています。資質はあくまでも参考程度に、コーチとの人としての相性をしっかりと見極めましょう。

ストレングスコーチは、Gallupの資格名に「コーチ」とついているため少しややこしいのですが、提供するサービス名が「コーチング」となっていたとしても、どちらかというとコンサルタント的な関わり方(助言やアドバイスをする)を得意としている人も少なくありません。

もちろん、自分自身で考えたり決断する力を育てていくよりも、他者から方向性を示してほしいという方は、コンサルベースのストレングスコーチを選ぶのも一つのオプションだと思いますが、自分が求めているものとズレが生じないようプレセッション等でしっかり確認するようにしましょう。

Coaching Labo LIBERTEでは、人の成長をサポートするコーチングの「補助的なツール」としてストレングスファインダーを使用していることから、セッションで助言やアドバイスを行うことはありません。あなたが心から求めていることを明確にし、向かいたい場所へ辿り着くために、才能というツールをどのように活用できるかを「一緒に考える」ことを大切にしています。


SNSが発達し外側の世界とのコミュニケーションが便利になる中で、自分とのコミュニケーションは疎かになりがちな今。

コーチという鏡を通して、自分自身と対話する時間を持つことは、より自分らしい納得のいく人生を歩むうえで、とても価値があるのではないかと思います。

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