【4/20(日)】Re:Book~ひとつの物語から始まるチームの対話空間~「共感(Empathy)」

コーチングで起業する|コーチ業を成り立たせるために知っておきたい4つのこと

コーチングスクールを卒業した後に「コーチングを活用する」ことを考える時、社内の人材育成や日々の生活での人間関係に活用したりと、コーチングの活用法には様々なアプローチがあります。その中でもコーチングでの起業や副業を考える人が、近年とても増えている気がします。

このウェブサイトでもコーチとして成長し続けるための記事は多く書いているのですが、この記事ではちょっと視点を変えて「コーチ業で収入を得る」ことにチャレンジしたい人に向けて、最低限知っておきたい情報をまとめました。

コーチング業界の実情

2024年現在のコーチング業界は、いわゆる「レッドオーシャン」と呼ばれる業界の一つです。参入障壁も低いため非常に競争が激しく、コロナ下で一気にオンラインのコーチングスクールが増えたことも影響して、「コーチングを提供したい人>コーチングを受けたい人」という図式を完全に加速させたように感じます。

実際のところ、私がストレングスコーチの認定資格をとった2018年には国内の資格者は200人ほどでした。2024年には資格者は1000人を突破、単純計算しても5倍近くに増えています。この成長は、コーチング業界全体でのコーチ数の増加を反映しているといっても過言ではないでしょう。

コーチ業は元々、それだけで生計を立てている人は全体の2%以下と言われており、決して甘い世界ではありません。SNSで「コーチ起業を簡単に!」「あなたも初月から売り上げ○○円!」のようなサービスが多く見られるのは、「起業してみたものの、まったく顧客がつかず困っている新米コーチ」を相手にした方が、利益が上がるからなのかもしれません。

「コーチ力」×「マーケティング力」の両方が必須

美味しい料理が作れるからといって必ずしも店が繁盛する訳ではないように、コーチ業に限らず収益を上げるためには「マーケティング力」は必須です。「独自性」を生み出すことに始まり、顧客の心がどんな時に動くのかやSNSの運用など、知っておかなければいけない情報は山ほどあります。

情報過多で検索すればいくらでも良質な記事や動画が見つかる時代ですから、SNSで日々の出来事をつぶやくだけでは、当然情報の海に埋もれてしまいます。「コンテンツ」と呼ばれるような、人が「時間やお金をつかってもいい」と思えるような価値ある情報を生み出せるかどうかも、「自分を見つけてもらう」ための一つの鍵になってきます。

「マーケティング力」を身につけるための一つの手段としては「起業塾」のようなサービスがありますが、使うどうかはケースバイケースかなと思います。友人のコンサルによると塾生が実際に成功する割合は1~2%らしいので、上手く活用できると思えるなら入ってみるのも一つの手段かもしれません。

またSNSでどれだけバズっても、美味しく無ければリピーターはつかないもの。新しいクライアントに出会えても「コーチ力」が伴わなければ、継続してもらうことは難しいでしょう。コーチングは一朝一夜ですぐに力がつくものではありませんから、地道に実践し続けることも必要です。

特に「練習」と「実践」は、明確に区別することが大切です。コーチングが何であるのかを知っているコーチ相手の「相互練習セッション」では、中々力は上がっていきません。社内コーチングや、知人とのコーチングなど、できるだけ「上手くいかない経験」「練習ではないリアルな経験」を重ねることも、コーチ力を上げていく上では欠かせないでしょう。

このように、もしコーチ業をするのであれば「コーチ力」と「マーケティング力」の両方を磨き続ける必要があります。

コーチ業を続けるには「投資」がいる

参入障壁が低そうに見えることもあり、「コーチングスクールを卒業したら、後はお金はかからない」と思っている方がそこそこいらっしゃるのですが、コーチ業を継続するには投資も必要です。

コーチとして自分を磨き続けるために毎月コーチを雇うことになりますし、またコーチングは学び続けないとどんどん我流になっていってしまうので、学びへの投資もかかります。「茶道」や「合気道」と同じく「コーチング道」と称されるのには、熟練の方でも教室に通い、学び続ける姿勢と似ているように感じます。

最近度々「コーチングを提供したいが、自分はコーチをつけていない」という方をお見かけするのですが、こういった投資を渋ると、当然「コーチ力」の低下に繋がりコーチングの質にも影響してしまいます。質が下がる=契約にも繋がりにくい悪循環に陥ることにも。

私も現在は日本人とアメリカ人二人のコーチをつけていますし、学びに関してもストレングスファインダーやPoints of You、アメリカのCoach Uなど、決して少なくない金額を投資しています。周りの先輩コーチを見ていても、複数のコーチングスクールに通っている方が多いですし、心理学や脳科学など様々なことを学び続けている方が多い印象です。

もちろん無料で手に入る情報も多くありますし、どのように学び続けるかには個人差があるとは思います。けれども、自分の独自性を生み出しコーチ業を続けていくためには、継続的な投資が必要であるということを理解しておく必要があるでしょう。

やり方(Doing)よりも、あり方(Being)に焦点を

ここまで「どのように収入に繋げるか」という「やり方(Doing)」ベースのお話をしてきましたが、実は一番大切なことはそれらを行う際の「あり方(Being)」にこそあります。

「コーチングで稼ぎたい」「クライアントを獲得したい」といつも考えている(又は言っている)コーチに、あなたはコーチングを依頼したいですか?それとも「目の前の人のために自分はどう貢献出来るだろうか」と常に問いかけ、学び続けるコーチに伴走してほしいでしょうか?

自分の「あり方」は「やり方」に反映されるものであり、人はその人の持っているエネルギーを敏感に感じます。セッションと同じく「クライアントを中心に据える」というマインドを常に持ち続けること。それが結果的に、「あなたにコーチをお願いしたい」と言われるご縁に繋がっていくように思います。

最後に:

私が2018年に起業する前、相談した先輩コーチはこう尋ねました「三年間、貯金で食い繋げる?」と。別のコーチにはこんな言葉をもらいました「コーチングが本当にやりたいことなら、バイトしてでも続けるといいよ」と。

共通しているのは、「覚悟を決める」ことなのかなと思います。決して簡単な世界ではありませんが、クライアントのチャレンジを支援し成長していく旅にお供するのは、多くの学びと豊かさを両者にもたらしてくれます。

起業にはタイミングやご縁など様々なことが影響しますし、軌道に乗せる方法も人それぞれで正解はありません。まずは副業など小さくチャレンジできるところから始めてみてください。自分の進みたい場所はきっと、その旅路の途中で見えてくるだろうと思います。

コーチに必要な「謙虚さ(Humbleness)」とは? コーチングに与える影響とその重要性 コーチに必要なのはどれ?/「共感」「同感」「思いやり」の違い

メルマガ「Inspire Your Life」

人生をインスパイアするストーリーやアイテム、イベントの最新開催情報などを毎月お届けします。