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現状維持は退化、進化するものだけが生き残る

「現状維持は退化である」とは、昔から多くの偉人が口にしてきた言葉。地球の長い歴史の中で、環境に適応できなかった生き物たちが絶滅していったことを考えると、ある種自然の摂理のようなものなのかもしれません。

一方でこんな質問も浮かんできませんか?
「現状維持はダメなのか?」

この記事では、現状維持と変化することについて、掘り下げてみます。

現状維持は実は意外と難しい!?

「現状維持」を辞書で調べると、「現在の状況や状態、情勢をそのまま置くこと」と書いてあります。もう少し砕けた言い方をすると「今の状態をキープする」ということになるでしょうか。

さて、ここで一つの問いが浮かんでくるのですが、私たちは「今」をそのまま「未来」にも留め置くことって可能なのでしょうか?

例えば50m走をするとしましょう。スタートラインに立った時の「今」は、全員がピストルの音が鳴り響くのを待っている状態だとします。一秒後、自分はスタートラインから動かずに「今」を続けようとしたとしても、周りの選手は何メートルも前に進んでいるのではないでしょうか。

時間は常に流れていて、「今」は次の瞬間には過去になり、「未来」が次の瞬間には今になります。そう考えてみると、現状維持とは、むしろ「過去」を維持しようとしているとも言えるのかもしれません。

「現状維持は退化である」とは、例え自分自身がそれを意図していなくても、周りが前に進むことによって後ろに下がった状態が生まれることを言うのではないかと。

人が変わらないのは、いたって当たり前

で、こんな話をしていると、多くの人は「変わらなければいけない」という焦燥感にかられるかもしれません。特に企業や組織など、時代に合わせて変化できるかどうかが死活問題になる場合はなおさらでしょう。そこで、「変わることの難しさ」という壁にぶち当たることになります。

例えば運動をしなければいけない、食生活を改善したほうがいい、頭ではわかっていても「今日は疲れているから」「来年から」と理由をつけて、行動に移せない人は決して少なくないでしょう。これには現状維持バイアス(Status Quo Bias)と呼ばれる、心理的概念が関係しています。

現状維持バイアスとは、変化することよりも現状を保つほうを選ぶ意識の傾向性をいいます。私たちが誰でも持っているホメオスタシス(生体恒常性)が深く関わっていて、細胞レベルで「一定の状態を保とうとする」システムが、人には備わっているんですね。

例えば夏の暑い日に汗をかくことで体温を下げたり、転んで怪我をしても回復したりするのは、このホメオスタシスの働きのおかげです。人が生きていく上で無くてはならないものである一方で、心理的な側面から見ると、古い習慣を新しい習慣に変えるのを難しくしている要素の一つでもあります。

現状維持バイアスやホメオスタシスを乗り越えて変化するためには、ちょっとした工夫が必要です。そのためにはまず自分の「コンフォートゾーン」を知り、どんなものがあれば境界線を超えていく助けになるのか、考えてみるといいかもしれません。

▼コンフォートゾーンについて詳しくはコチラの記事を

コンフォートゾーンを超える「成長の4つの領域」

変えるものと変えないものを見極める

Disneyland will never be completed. It will continue to grow as long as there is imagination left in the world. Maintain the current situation is just go backwards.
(ディズニーランドはいつまでも未完成である。この世に創造力がある限り成長し続ける。現状維持では退化するばかりである。)

ーウォルト・ディズニー

とはいえ「進化する」とは、全てを変えてしまうことではないとも思うのです。時代が変わっても守り続けていくもの、時代の変化と共に変えていったほうがいいもの、両方あるのではないかと。

京都の街中に「松栄堂」という老舗のお香屋さんがあります。もう300年以上も続く歴史のあるお店で、数奇屋風の建物には非常に重厚な印象があり、その凛とした佇まいには暖簾をくぐるのを少し躊躇ってしまうほど。

このお店から数百メートル南に下った四条烏丸の交差点の角、Cocon烏丸の一階に「LISN」というお香屋さんがあります。店内はアートギャラリーのようなお洒落なデザインで、並んでいるお香もとてもカラフルなのですが、実はこのお店「松栄堂」が平成元年にオープンしたお店なのです。「サボテンの透明感」「ホワイトローズと泡」など、詩を思わせるような名前がついていたり、香りのバリエーションも現代風にアレンジされています。伝統と現代が上手く融合している、一つの事例ではないかと思います。

私たちの人生にも同じことが言えるのではないでしょうか。これまでにやってきたことで、これからも残しておきたいこと、変わらずに続けていきたいことは何でしょうか?変える必要があること、進化させたいことは何でしょうか?

もしあなたが「このままではいけない」と思いながらも妥協していること、先送りにしていることがあるなら、そこから取り組んでみてもいいかもしれません。

その時にはどうか、ウォルト・ディズニーがねずみの国を作った時のように「夢見ること」を忘れないで。あなたが前に進むことを助けてくれるのは、「こんな”今”がいつか実現出来たら」というワクワクするエネルギー。あなたの中の創造力が尽きない限り、あなたの成長は続いてくのだから。

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