誰かの感情を自分のもののように受け取る、ストレングスファインダーの「共感性」。別名第六感とも呼ばれていて、スイッチオフが中々に難しい。この記事では共感性が元1位、現在は9位のわたしの実際の体験から、自分を守るための術を書いています。
共感性は波動を感じる
共感性ってけっこう繊細な、なんだったら本人も気づいていないような、細かな感情の揺れを感じ取ることが出来る人が多いんですよね。あくまでも私の個人的なイメージなのですが、相手の感情を波動で受け取っている感じです。
波の立ち始めは小さくても、共感性にたどり着くころには大きな波になっている。相手の幸せとか嬉しいという気持ちを、本人以上に喜べるのもその辺から来てたりするのかも。
で、これが怒りとか恐れとか悲しみとか、ネガティブな感情だとどうなるか。負の言葉をかけつづけたら植物でも枯れるらしいので、相当パワーありますね。つまり波の立ち始めが大きい。そうすると共感性が思っているよりも、ずっと早いペースでたどり着いたりして、あっという間に負の感情に飲み込まれたりする。
「自分の感情なのか、相手の感情なのか、分からなくなる」という時の共感性って、波に溺れちゃったときなのかなと思います。
シールド(防御魔法)レベル1
共感性は自分の苦手な人、例えば怒りっぽい人とか人の悪口ばかり言う人とかと対峙するとき、自分の周りに透明のシールド(壁)をはるような意識をすると良いと言われます。
つまり自分と相手をくっきり分ける、ということです。共感性の英語訳をみるとよく分かるのですが、「Empathy(共感)」であって、 「Sympathy(同感)」ではないのです。「上司が本当にヒドイの!」に対して「それはヒドイ!」というのは、ストレングスファインダーでいうところの共感ではなく同感です。共感性はあくまでも、相手が上司はヒドイと感じている、という事実が感覚的に分かるのであって、同じようにヒドイ!と感じている訳ではありません。少し、ややこしくなっちゃったかな。
何が言いたかったかというと、共感性は相手の感情を所有しやすいのですが、それはあくまでも相手の感情であるということを、しっかり認識しておくといいと思います。
共感性は想いを大切にしているので、相手の感情を観察する傾向があります。相手と対話している時にも、言葉のキャッチボールではなく、感情のキャッチボールをするようなところがあるんですね。なので、相手がすごくネガティブな感情を持って話していると、話の中身以上にその感情に焦点をあててしまうんじゃないかと思います。
なので、まずは自分の周りにシールドをはるイメージをしてから、相手の感情以外の部分を観察してみましょう。(あなたの上位資質は共感性だけではないことを忘れないで。)仕草でもなんでもいいのですが、私の場合は、相手が話している内容に耳を傾けるようにしています。
「この人何に怒っているのかな?」
「あ、けっこう理不尽なこと言ってるな」
「今感情のコントロールが出来ないんだな」
こんな感じで、目の前の状況を少し冷静に観察できるなら、シールドの効果が出ていると思います。
シールド(防御魔法)レベル2
それでも自分の周りのシールドが破られるような予感がしたら、ためらわずその場を去ってください。「トイレに行きたくなった」ようなフリをするとか、なんでもいいです。とにかく負の感情から自分を守ることに集中してください。
共感性はこれだけ追い込まれても「でも、皆席をたっていないし」とか「怒っている人がどう思うかしら」とか考えちゃうのですが、こういう状況下では人はあまり周りは見えていません。透明人間のように、しれっといなくなりましょう。
相手の感情が強かった場合は、例えその場を去っても、すごく疲れたような感じがするかもしれません。そんな時は「周りの影響を受ける」という共感性の特性を上手くつかって、友人や家族と話をしたり、面白い動画を見たり、自分を明るくしてくれる感情で、自分を満たしてあげてください。
誰かの想いを同じ視点にたって感じることができる共感性。その強みはきっと、あなたの大切な人たちのためにあると思います。本当に必要な時に誰かを癒やせるように、自分を守ることも大切に。
ストレングスファインダー「共感性」の世界 「共感性」を活かすインプットとアウトプット