ストレングスファインダー「未来志向」の世界

ストレングスファインダーの未来志向

この記事ではストレングスファインダーの34資質のひとつ、「未来志向(Futuristic)」の持つ世界観やその活かし方について書いています。

未来志向は夢見る

Tomorrow is always fresh with no mistakes in it.
明日はいつだって失敗のない新しい日なのよ。
ーAnne of Green Gables「赤毛のアン」より

小さい頃には誰でも「ああなったらいいな」「こうなったらいいな」と、未来のことに思いを馳せる時代があったのではないでしょうか。

未来志向はその名の通り、未来に心惹かれる才能です。人によってそれは、1年後であったり、10年後であったり、100年後であったりするのですが、その時に起きているであろうワクワクすることを、いつだって夢見ているのです。

未来を思い描いている時の彼らは、まるで教室の窓から空を見上げて妄想にふける子供のよう。目はキラキラと輝き、内側からポジティブなエネルギーが溢れ出ています。

未来志向にとって明日というのは、昨日や今日の続きではありません。どんなにつらく苦しい過去があったとしても、明日は真っ白な1ページの始まりなのです。
明日はきっともっと良くなる」未来志向はそう信じています。

未来志向はビジョンを描く

If you can dream it, you can do it.
夢見ることが出来れば、それは実現できる。
ーウォルト・ディズニー

未来志向のビジョンの描き方というのはとてもユニークで、まるで未来の景色をカメラのシャッターで切り取ったかのように、絵がクリアに浮かびます。人によってはそこに五感が重なり、見える風景や誰かの表情、聞こえてくる音や香り、何かに触れた時の感覚さえ、ハッキリと感じる人もいます。

あたかもそれがもうすでに起こったことであるかのように、明確なビジョンを描くことに長けているのです。

人の脳が現実と想像を区別しないことを考えると、これはとても興味深い才能です。オリンピックを目指すアスリートたちが、表彰台に立って金メダルを手にしている自分を繰り返し思い浮かべるように、未来志向はいつも頭の中でイメージトレーニングをしているのです。

まだ現実には起こっていないけれど、脳内で体験したイメージが「未来の記憶」を生み出す。その記憶が潜在意識へと深く刻まれることによって、普段の行動がビジョンの実現へと向かって自動運転されるようになっていきます。

未来志向の持つこの「Visualization=視覚化」の力は、夢を叶えるプロセスの中で、大きな役割を果たすだろうと思います。

未来志向を表現する

夢を描いている時の未来志向は、まるで空高く昇っていく風船のよう。雲の中にワクワクするような未来予想図を見ているのですが、もちろんそれは他の人には見えません。この才能をより磨いていくためには、雲の中で見た景色を誰かに共有することです。文章でも、話すことでも、絵を描くことでもいいので、未来志向の見ている夢を語り続けるのです。

あるアスリートのメンターコーチがこんなことを言っていました。「選手は誰でもオリンピックのメダルを夢見る。でもそれが本当に実現できるかは、そこにポジティブな感情がのっているかどうかが大切だ」と。

人は誰でもより良い未来を夢見ます。一方で心のどこかでは「きっと叶わない」「無理に違いない」と信じていることが多いのです。誰かに未来のビジョンを語るときには是非、そのワクワクする感情を一緒に届けましょう

夢は叶えられるのだということ。明日はきっともっと素晴らしい日になるのだということ。未来志向にとっては無意識レベルの感覚を、世界に対して表現し続けることに大きな価値があるのです。未来志向が夢見ていること、それ自体が誰かの心に火をつけるキッカケになります。

未来志向の種を植える

無意識の状態の未来志向は、未来を夢見てそのまま夢物語で終わってしまう、なんてことが時々起きるかも。空想している時はとてもワクワクしているのですが、描いている未来があまりにも遠すぎて、「今ここ」にいる自分との繋がりを見つけないまま終わってしまうのです。

夢の種を大地に蒔き、育て始めるには、「まず何から始められるのか?」という問いを持っておくといいかもしれません。千里の道も一歩からと言います。クリアに描いたその夢を、具体的なアクションプランに落とし込むことで、実現へと向かって歩き出せるのです。

自分自身の他の才能を使えるかもしれませんし、ロードマップの作成を得意としている誰かの助けを借りるのもひとつのやり方です。思い切り想像の翼を広げた後は、しっかりと大地に足をつけ、頭の中で見たイメージを、実際にこの目で見るための方法を考える時間を作りましょう。

未来志向で夢に翼を与える

The special secret of making dreams come true can be summarized in four C’s. They are Curiosity, Confidence, Courage, and Constancy.
夢をかなえる秘訣は、4つの「C」に集約される。「好奇心」「自信」「勇気」そして「継続」である。
ーウォルト・ディズニー

未来を夢見る人の数は決して多くは無いのだと言ったら、未来志向は驚くでしょうか?ほとんどの人は、過去でも未来でもなく「現在=今ここ」に焦点が当たることが多いものです。

周りの人が夢を描くことを手伝ってあげましょう。
あなたの夢って何?」そんなシンプルな質問から、始めてみるのです。相手はもしかすると、その問いかけにビックリするかもしれません。それでも根気強く続けてみてください。今大地に立っている人が、未来志向のように大空に羽ばたくのを、サポートしてあげてほしいのです。

あくなき未来への好奇心と、その未来はきっとやってくるのだという自信、夢を語る勇気とそこへ向かって歩み続ける力を手にした未来志向は、誰かが夢を叶えるときに、とても強力なサポーターとなります。

今が辛く苦しいと感じる時こそ、夢の存在が誰かの心を奮い立たせます。明日は明るいのだという希望が、今を乗り越えていく勇気をもたらしてくれるのです。

この世界の夢を見続け、実現に向かって羽ばたかせる未来志向。
わたしが愛してやまない世界の一つです。

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