【12/21(土)】Re:Book~ひとつの物語から始まる対話の空間~「奉仕(Service)」

ストレングスファインダー「ポジティブ」の世界

ストレングスファインダーのポジティブ

ポジティブは光になる

もし、旅人が暗い森の中をあてもなく旅しているとき、人が住む家の灯りを遠くに見つけたら、どんなに励まされ勇気づけられるでしょうか。

とても幸せそうに見える人の人生にも、困難な時というのは訪れるものだと思います。そんなときポジティブの前向きなあり方は、相手を勇気づけ、その心を軽くすることが出来ます。

ポジティブが放つオーラは、とても明るくそして暖かさに満ちています。一緒にいると、こちらまでエネルギーをもらえるような、そんな空気感があるのです。

楽しいこと、楽しむことが好きですし、そのエネルギーによって自分という光の周りに人が集まってきます。そしてその光に呼応するように、周りの人の心には光が灯ります。そこにいるだけで、場の色のトーンをひとつ上げてしまうような、そんな力を秘めています。

周りの人が楽しそうであること、笑顔でいるのを見ることは、ポジティブにとって、とても嬉しい瞬間であるようです。

ポジティブは光を見る

Every cloud has a silver lining.
どんな雲の向こうにも、明るい太陽の光がある。
(転じて「どんな絶望の中にも、希望がある」という意味)

コップに半分も水がある」というのは、ポジティブを表現するのによく使われる言葉です。一方で、水が無い部分が見えていないとか、現実的ではない、という誤解を彼らが受けることもあるようです。

半分、と言っているからには、もちろん空っぽの部分があることも知っているのです。そのなかで「無い」空間ではなく、「ある」水のほうに目を向けることを、ポジティブは選択しているのだと思います。
 
明るい兆しのことを英語で「Silver lining」と言ったりしますが、ポジティブはそれを見つけることに長けています。暗い森の中で光を見つけるように、問題や困難のなかにあっても、その中に見える肯定的な側面に目を向けることができます。
また人に対しても、相手の良い所にフォーカスする傾向があるようです。

彼らの視点はとてもユニークです。影なくして光は存在しないように、全ての物事に二つの側面があることを知っていて、どんなことからも明るい前向きな一面を探し出すことができるのです。

ポジティブは跳ね返る

ポジティブを見ている周りの人は、「この人が人生で落ち込むことなんてあるんだろうか?」と思うかもしれません。彼らの世界の見方はあまりに楽観的で、不安になったり、心配したりすることに、時間を費やしているように見えないからです。

ポジティブも、もちろん落ち込むことがあります。ですが、一度落ち込んでも、そこから戻ってくのが人一倍早いのです。鏡に当たった光が跳ね返って前向きに戻ってくるように、「まあ、でもきっと大丈夫」と気持ちを切り替えることができます。

「クヨクヨしていても前に進める訳じゃない」というポジティブの考えは、ある種的を得ていると思います。人が落ち込むときに見ているのは、しばしば既に起こってしまった過去です。後ろを見つめている限り、人は前に進むことはできません。どこかで体の向きを変えて、前を向くことが、生きていく上で大切なことだから。

ポジティブの天性の切り替えの早さは、本人だけではなく、その周りにいる人々にとっても、とても価値のあるものだろうと思います。

ポジティブをチャージする

光りが強くなればなるほど、影も強くなると言われます。
常に物事の肯定的な面にフォーカスし、明るい光を周囲に放つポジティブは、例えば人の悪口や誰かのネガティブな考えに、人一倍疲れてしまうのかもしれません。

それ自身が燃えている太陽の光と違い、ポジティブはどちらかというランプの光に近いようです。つまり、明るい光を放ち続けるには、どこかにコンセントを差して、充電する必要があるのです。

気のおけない友人と楽しい話をして笑うことかもしれませんし、お気に入りのカフェに出かけることかもしれません。自分のエネルギーを充電することは、ポジティブ自身に活力をあたえるだけではなく、その周りの人々の笑顔にも繋がっていると思います。

ポジティブで光を灯す

ストレングスファインダーの生みの親でもあるドナルド・クリフトンの著書「心のなかの幸福のバケツ」には、こんなことが書かれています。

人は誰でも心のなかにバケツをもっている。他人に何かを言われたり、されたりするたびに、このバケツの水は増えたり減ったりする。バケツの水がいっぱいのときは気分がいい。バケツが空になったとき、気分は最悪だ。
バケツのほかに、ひしゃくももっている。ひしゃくを使って誰かのバケツに水を注げばー相手が明るくなるようなことを言ったりすれば、自分のバケツにも水がたまる。
(バケツとひしゃくの理論/「心のなかの幸福のバケツ」)

その人の素敵なところを見つけられるのは、ポジティブのユニークな才能のひとつです。「すごいな!」と思った相手の良い所を、是非どんどん伝えてみてください。ポジティブの純粋な褒め言葉は、相手の心に光を灯し、その人の世界を明るくします

相手のバケツに水を注ぎ、相手を幸せな気分にすることができますし、同時に注がれる自分自身のバケツの水によって、幸福のスパイラルを起こすことができます。

ポジティブがもし世界になかったら、この世界に溢れる笑い声はきっと減ってしまうでしょう。彼らが生み出す楽しさや喜びには、人々を笑顔にする力があるのだから。

世界に光を灯し、より明るくカラフルな色にするポジティブ。
わたしが愛してやまない世界の一つです。

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