「存在の証明」POINTS OF YOU®×能 ワークショップ in 名古屋 2018/11/17

2018/11/17、名古屋の能舞台で開催された「存在の証明 POINTS OF YOU®×能ワークショップ」に参加して感じたことなどをまとめてみました。

POINTS OF YOU®とは?

POINTS OF YOU®は、写真と言葉から成るフォトカード。コーチングをベースに創造力を活性化するコミュニケーションのツールとして、GoogleやIKEAなど世界の様々な企業で採用されています。

今回のワークショップはPOINTS OF YOU®の創始者の一人であるヤーロン・ゴーラン氏を迎えての開催でした。Facebookや写真では拝見したことがあったのですが、私も実際にお会いするのは初めて。イメージしていた通りの、とっても気さくで、それでいて力強い存在感を放っている、素敵なお方でした。

英語でワークショップが進むので、同時通訳にはトパさんこと認定トレーナーの橋本和久さん。POINTS OF YOU®は世界中に認定者のコミュニティがあって、こうやって時々海外から人を招いてのワークショップがありますが、通訳されるかたの役割って本当に重要。どんなふうにも訳せるので、通訳者がファシリテーターの思いや伝えたいことを、どれだけ理解しているかが鍵になります。
私はそれなりに英語が分かるから英語も日本語も聞いていたわけですが、トパさんの通訳は本当に素晴らしくて、端的にでもしっかりとヤーロンの意図すること、思いが伝わるような言葉を選ばれていて、すごいなあとシンプルに思いました。

「無」の中の「有」

I shut my eyes in order to see.
私は見るために目を閉じる

ーPOINTS OF YOU®パンクタムのカバーよりー

ワークショップの始まり、ポージングは能の謡「葵上」でした。
(ポージングはPOINTS OF YOU®の最初に行う準備のような時間です。)

お腹に響くような力強い声が、舞台に響きます。”六条御息所~”という言葉を耳が捉えて、「ああ、源氏物語だ。」と思いました。

声だけかしら?と目を開けたら、しばらくして演者のかたが舞台に現れました。
能を見るのも初めて。女性の演者のかたも初めて。思わずポージングのことなんて忘れちゃう私(笑)

能は「見えないものを見る芸術」と言われます。演者は能面をつけていて、その表情を見ることはできません。それゆえ見る人によって解釈が異なるので、観客にも想像力が求められるそうです。

今回のワークショップでは、参加者全員が能面のような真っ白のお面をつけてスタートしました。過去・現在・未来について、Facesというモノクロのフォトカードを使ってペアになってのワーク。

どこから来たのかも、どんな仕事をしているのかも、どんな過去を歩いてきたのかも知らない人との対話。今何を感じているのか、どこへ行きたいのか、何を手放したいのか。

私自身も認定トレーナーとして日々感じているのですが、POINTS OF YOU®の不思議なところは、フォトカードを通して話していると、自分の内面が表にでてくる感覚があること。
能舞台、というとても日本的な場所にいるのに、私の脳裏に浮かんだのはフランスにいた頃の自分。選んだカードの女性はまるでフランス映画「アメリ」の主人公のような目で「なぜ自分に正直にならないの?」と、問いかけてくるようでした。

日本に帰国してもうすぐ10年。なんだかフランスにいた頃に比べて自分が言いたいことを飲み込むようになったなあと最近感じていました。「自分の意見をストレートに伝えてはいけない」、そんな制限を自分に課していたみたい。

それぞれのDevotion(献身)

▲「”Christ of the Breadlines” by Fritz Eichenberg」(炊き出しの列に並ぶイエス)

POINTS OF YOU®の世界では、自己開示をして皆の前で自分のストーリーを語ることをDevotion(献身)と呼んでいます。今回のワークショップの最後にも、ヤーロンが「コミットメント(自分との約束)をこの能舞台で宣言したい人がいますか?」と参加者に尋ねました。

普段めったに上がることのできない能の舞台。めったに会うことの出来ない創始者の一人ヤーロンの前で、この特別な空間での宣言。舞台にたつ自分を想像したら、「きっと忘れられない体験になるだろう」そう思いました。
すると、ヤーロンがこういいました。

「十分な時間が無いので、宣言出来るのは4~5人だけです。」

その瞬間、私は今日はDevoteeになろうと決めました。自己開示をする人のDevotion(献身)を一緒に感じて受け止める人のことをDevoteeと呼んだりします。POINTS OF YOU®の資格者として、そういう場をつくること、受け止められる人であること、は私がこのフォトカードを扱うときにとても大切にしていること。

参加者の前で一人、また一人宣言をする人の話に耳を傾けながら、ふと「炊き出しの列に並ぶイエス」の話が脳裏をかすめました。イエスは炊き出しをする側ではなく、弱い人々の思いを一緒に感じるように列のほうに並んでいるという話。

一緒にペアワークをされた方が、舞台に上がられていました。とても勇気のある宣言を聴いて心が震えました。彼女の話を聴くことができて良かったと思いました。

自己開示をする人も、それを受け取るのもどちらもDevotion(献身)なのかな、と今は思うのです。大切なことは「自分の意志で選択する」ということ。

自分の心に正直に選ぶことは、来年の私のテーマになりそうです。

自分の心と対話するPOINTS OF YOUワークショップ、京都で開催しています。自分と向き合って一歩前に進みたい方をお待ちしています。

Points of You®の世界