【11/16(土)】Re:Book~ひとつの物語から始まる対話の空間~「独創性(Out of the box)」

ジャーナリングのすすめ「スッキリした脳で一日を始める」

ジャーナリングのすすめ

ジャーナリングとは?

「Journal(ジャーナル)=日記」という意味があるので、一見「日記を書くこと」のように思われがちですが、ジャーナリングは日記とは少し違っています。

ジャーナリングは、頭に浮かんだことを、そのまま書き出していくこと。
アメリカのジュリア・キャメロンが紹介していた「モーニングページ」という名前で、ご存知の方もいるかもしれません。
彼女は、3ページ以上書かないと効果を得られないと言っていたそうですが、私は文章の量に限らず、まずは始めてみることに価値があると思います。

ジャーナリングをするためのコツを、4つ紹介します。

ジャーナリングのコツ①「手書きで」

ジャーナリングは人の持つ創造力を引出します。
何よりも大切なことは「手で書くこと」

PCでもスマホでも、便利なアプリがたくさんあるので、Evernote等にキーボードで打ち込むほうが早いんじゃない?と思う人もいるかもしれません。
ですが、人がペンを手に持って字を書く時と、キーボードで文章を書く時では、脳の別の部分が働くことが分かっています。
手書きのときのほうが、脳が創造的な働きをするのです。
これだけ技術が発展しても、たくさんのアートが手を使って描いたり、つくられたりすることとも繋がっている気がしますね。

気軽に使いやすいペンとノートを準備しましょう。ジャーナリングは日記と違い、後に残しておくものではないので、高価な物でなくて構いません。
因みに私は無印良品のノートを使って書いていて、一冊使い終わるとそのまま捨てています。

ジャーナリングのコツ②「朝一に」

私がジャーナリングを教わったのは、Points of You®の上級プログラムを受けた時だったのですが、その時のファシリテーターだったポーランド人のコーチはこんなことを言っていました。
「あなたが何かを一日に招き入れたいなら、スペースが必要ね」

現代社会は、情報過多です。
FacebookやInstagramを始めとするSNSでも、街中の広告でも、情報が溢れかえっています。脳はそれらの情報をキャッチし続けています。
また人は自分自身との会話を、一日に5~6万回していると言われています。脳が思考や情報でパンパンになっていても、不思議はありませんよね。

ジャーナリングは朝一に、出来れば朝ベッドから出て一番にやるのがおすすめです。少なくとも、PCやスマホの電源を入れて画面を見る前に。

ジャーナリングのコツ③「彷徨う」

わたしのコーチもジャーナリングを習慣にしているそうなのですが、彼はジャーナリングをするノートを「Wandering Note(ワンダリングノート)」と呼んでいます。個人的に、この名前とっても素敵!だと思っています。

Wander=彷徨うこと。ジャーナリングは、誰かに見せるものではないので、綺麗にまとめて書く必要がありません。例えば「今日の仕事について」など、テーマを絞る必要も無く、思いつくままあっちに行ったり、こっちに行ったりして良いのです。

イメージは、脳内散歩。今気になってることを書きながら、こうなったらいいなあ、とセルフコーチングを始めるときもあるし。モヤモヤしてるときは、ただただネガティブな思いを書き出すときもあります。(本当に、誰にも見せられないですけど、笑)

愚痴や不安など、一般的にネガティブ、と捉えられがちな思いって、どこかであまり人に言ってはいけない、という思いこみがあるんですよね。
で、アウトプットせずに脳内に留めておくと、だんだん蓄積していまい、脳がネガティブで一杯になってしまいます。
ノートにつらつらと書き出すだけでも、「今自分はこういう思いがあるんだなあ」と客観視することが出来るので、とってもお勧めです。

ジャーナリングのコツ④「前に進む」

ちょっと前まで習っていたライティングのコツとも同じで面白いのですが、もうひとつのジャーナリングのコツは、とにかく前に進むこと
誤字・脱字、気にしません。前の文章と繋がってなくてもOK。

いざ書き始めると、「ちゃんと書く」ことが習慣になっている人ほど、「あれ?何書こう?」と、ペンが止まってしまうかもしれません。
その時は、そのまま「あれ、何書こう」「モヤモヤしてるなあ」「何も出てきませんけど」と、脳に浮かんだ考えを書き留めていきます。

座禅の体験をしたことがある人なら経験があると思いますが、「無」になることってとても難しいのです。人は常に何かしら考えています。
その溢れてくる考えや思いを、ただただアウトプットするのがジャーナリングです。

ジャーナリングの効果

ジャーナリングは「書くマインドフルネス(瞑想)」とも言われています。

人の思考にはパターンがあり、自分との数万回もの会話の中で、似たようなセリフを自分に言い続けています。 誰かに対してネガティブな発言をしないのに、自分はネガティブ思考だと感じる方は、頭の中でずっと、自分自身にダメだしをしているかもしれません。

ジャーナリングでそのとき浮かんでくることをノートに書き出すと、今の自分の状態が良く分かります。ちょっと疲れているなあ、とか、今これが気になっているんだなあ、とか、自分のことを否定している自分がいるなあ、とか。

自分の状態を客観視できると、今自分が本当はどうしたいのか、アイディアが湧いてくることもあるでしょう。少しゆっくり休憩を取ってからだを休めたい、新しい学びの場に行きたい、そういえば最近アートに触れていない、などなど。

またジャーナリングは何を書いても良いので、例えば嬉しかったこと、感謝したいこと、面白かったこと、などが浮かんでくることももちろんあると思います。
私はジャーナリングを寝る前にもやることがあって、その日起きた「感謝したいこと」を3つ以上書くようにしています。
ジャーナリングを続けると、自分の価値観が良く見えてきて、自己理解も深まります。

誰かと人間関係が上手く行っていない時も、相手に対する否定的な感情を膨らませずに、少し俯瞰して眺めることが出来ます。またモヤモヤや不安がおさまらないとき、自分の頭の中を整頓するのにも役立ちます。

マインドフルネスは今ココに集中している状態のことです。人が不安になるときは、意識は過去や未来に向いていることが多いものです。
今、自分の中に浮かんでくるものに、「良い」「悪い」のジャッジをせずに、ありのままを見つめる。不思議と、すーっと心が落ち着いていくのが、感じられると思います。

あなたも明日からジャーナリングを始めてみませんか??
頭をリセットして、新たな何かを迎えられる一日のために。

淡々と、目の前のことを 脳の特性から考えるポジティブな言葉を使ったほうが良い理由

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