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データと共に見る「組織とストレングスコーチング」の可能性

2022年3月現在、書籍「さあ、自分に目覚めよう」の発行部数は100万部を突破し、ストレングスファインダー®を取り入れる組織の数もどんどん増え続けています。同時に、このツールの提供元であるGallupの正式なトレーニングを受けているストレングスコーチと一緒に、人材育成に取り組む組織も増えてきました。

私は以前働いていた会社で、ストレングスファインダー®を3年間使っていたのですが、今振り返ってみると、資質に関する誤った認識があったり、強みにフォーカスするというよりは相手の傾向性の理解に留まっていたり。当時は日本国内のストレングスコーチの数もまだまだ少なくて、社内にストレングスコーチはいなかったんですよね。チーム内の相互理解のツールとして重宝していましたが、実はもっともっと効果的に使えたんじゃないか、そんな風に感じています。

この記事ではGallupが提供しているチームに関するデータと共に、ストレングスコーチングを導入することで組織にどんな変化を期待できるか、について書いています。

組織の中で何が起きているのか

Gallup社が世界142か国、270万人の社員へのインタビューから得たデータにこんなものがあります。

Only 13% of employees worldwide are engaged at work.

(世界で仕事に完全にエンゲージしている人はたった13%である)

エンゲージ(Engage)とは会社との繫がりのこと。自分の仕事にコミットし、会社に貢献したいという思いがどれだけあるかを調査した結果です。因みに当時の日本国内のデータでは、完全にエンゲージしている人はさらに低い6%だったとか。

これに続いて「エンゲージしていない」=やる気があまりなく、会社の目標や成果に投資する可能性が低い人の割合は63%、「全くエンゲージしていない」=不満があり非生産的、同僚にネガティブな影響を広げる人の割合が24%となっています。

ちょっと、驚きの結果ですよね。エンゲージは社員のパフォーマンスに大きく影響を与えています。13%の人は自分が会社にいることの意味を知っていて、自分の能力が活用できていると感じているのに対し、87%の人は自分の存在価値に疑いを持ち、本来の力が発揮できていないともいえるかもしれません。

もしあなたのチームが10人なら、仕事に完全にエンゲージしている人は2人。それなりに仕事はするが、積極的には貢献していない人が6人で、残りの2人は不満や愚痴を周りの人に言っているような状態。もちろん会社やチームによって差はあるでしょうが、なんとも残念な状態です。

ひと昔前であれば、それなら新しい人材をという流れになったかもしれませんが、採用コストは一人当たり100万円を超えると言われている今の時代。トレーニングにかかる時間やお金を考えても、現在会社にいる人にいかにコミットしてもらい、才能を発揮してもらうかが、どの会社でも重要な課題になっているのではないでしょうか。

チームを率いるリーダーは、どうすればメンバーが力を発揮できるのか、ヤル気が生まれるのかに頭を悩ませています。同時にメンバーはなぜ仕事にコミットできないか、成果に繋がらないのか、悶々としている。お互いに「現状を打破したい」という思いはあるものの中々糸口が掴めない、そんな状態なのかなと思うんですね。

社員のエンゲージが下がっている時は、リーダーとメンバーのコミュニケーションのすれ違いも多いです。その溝を埋める対話のきっかけになるのがストレングスファインダー®であり、メンバーが本来の能力を発揮できるようにサポートするのがストレングスコーチングだと私は考えています。

ストレングスコーチングとは?

ストレングスコーチングとは、ストレングスファインダー®を活用するコーチングのことを言います。対象者の可能性を最大限に引き出すという目的はコーチングと同じで、「強み」や「傾向性」により重点を置いている点が異なるところ。Gallup社の正式なトレーニングを受けた、ストレングスコーチとの定期的なセッションを通して、自己理解を深めパフォーマンスへと繋げます。

▼ストレングスコーチとのセッションで得られるものについては、以下の記事を参考に。

ストレングスコーチからコーチングを受けることで得られる5つのこと

ストレングスコーチングの導入で期待できる可能性

実は世界の大企業の売上高ランキング、フォーチュン「Global 500」に名を連ねる企業のうち、なんと90%以上がストレングスファインダー®を導入しているというデータがあります。リーダーがチームメンバーの強みを理解してそこに投資をすると、チームの生産性が上がり、皆が積極的に仕事に取り組む傾向がある。実際に社内で起こりうる変化に関する、Gallup社の参考データはこちら。

・強みを活用することを重視している人は、仕事へのエンゲージ度が6倍高い
・仕事で能力開発をしてもらっている社員の約90%が完全にエンゲージしている。
・強みに焦点をあてる人は、生活の質が非常に高いと報告する確率が3倍高い。

またリーダーが強みにフォーカスすることでエンゲージ度が上がると、チームに起きる変化としては以下のようなデータもあります。

エンゲージ度が高いチームは 

・収益率が22%高い

・生産性が21%高い

・離職率が65%低い

これらのGallup社のデータは、ストレングスファインダー®の効果について説明する時よく使われるもの。これを見ると「是非ストレングスファインダー®を導入したい!」となる人も多いと思うのですが、ここで大切なポイントがあります。それは、大前提として「チームのリーダーが日常的に強みに関するフィードバックを受けている」ことが条件のひとつになっていること。

つまり、ストレングスファインダーの診断を受けてそれを社員に共有するだけ、では、これらの効果は生まれてこないんですね。リーダー自身がコーチや上司との対話を通して、自分の強みを理解し投資することで初めて、メンバーに対しても同じように、強みを成果に繋げていくようなアプローチができる。

ストレングスファインダーというツールを使って、能力開発をしていくプロセスが、ストレングスコーチングです。チーム内の相互理解を促す、という目的であれば、グループ研修でも得られるものがありますが、細やかなフィードバックであったり信頼関係をベースに成長する体験が、結果的に部下にも反映されていきます。そのため、リーダーが1対1のストレングスコーチングを継続的に受けていると、より効果的にこのツールの恩恵を受けられるのです。

ストレングスコーチングを導入するには?

ストレングスコーチングを組織に導入する方法としては主に
・社外のストレングスコーチにお願いする
・社内でストレングスコーチを育てる
の2種類の方法があるかなと思います。

社外のストレングスコーチングにお願いする場合、メリットとしては「強みにフォーカスした人材育成」に専門的に取り組んでいたり、また職業としてコーチをやっている人が多いので、豊富な知識や経験から得られるものが大きいと思います。ストレングスファインダー®はツール自体は簡単に導入できるものの、実際の組織での活用方法となるとあまり体系化されて出回っていないため、その点頼りになる存在かもしれません。

おそらくデメリットとしては「費用がかかる」点かと思うのですが、チームの外から見た客観的な視点が手に入ったり、または社員が安心して話せる(社内での評価を気にする必要が無い)のは大きな価値なので、未来への投資として考えてみるのもいいかもしれません。

社内でストレングスコーチを育てる場合は、例えば人事の方であったり、強みの文化を創っていくことに興味のある方が、ストレングスコーチの資格を取られるケースも増えています。費用としては100万円弱ほどなので、人材に余裕があり、継続的に社内でストレングスコーチングを広めていきたい場合には、こちらも一つの選択肢かと。

注意点としてはGallupが提供している四日半の研修を受けただけでは、ストレングスコーチングが出来るわけではないということ。ストレングスコーチとして効果的にツールを活用するためには、コーチングの技術やマインド、継続的な学びも必要になってくるので、そこをクリアできるかどうかが鍵になりそうです。

Gallupでは近年、コーチングによるアプローチを以前にも増して重要視しています。ストレングスファインダー®はある意味「よく切れる刃物」のようなツールなので、使い方を間違えるとレッテル貼りになったり、組織内で効果的に使われていないケースも散見されます。強みにフォーカスして成果に繋げていけるチームを育むために、どんな方法がベストなのか、是非考えてみてくださいね。

Coaching Labo LIBERTEでは、組織にストレングスファインダーを導入して「強みを活かせるチームの育成」を目指す経営者や人事、マネージャーの方をサポートしています。興味のある方は一度、お問い合わせください。目指すチーム像や実現したいことなどをヒアリングした上で、研修やセッションのプランをご提案させていただきます。

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