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ストレングスファインダー「最上志向」の世界

(▲Tripadviser提供 ファンズワース邸)

”光がより輝くように”
ストレングスファインダー「最上志向」の世界。

「最上志向」は細部に宿る

最上志向という資質の強みを説明するとき、私の脳裏には「神は細部に宿る」という言葉が思い浮かびます。職人や建築家などクリエイティブな分野で使われるこの表現、とっても最上志向らしいと思うのです。

例えば京都の有名なお寺の庭には必ず専属の庭師さんがいるのですが、草木の状態はもちろんのこと、直径1cmの石の配置までひとつひとつ丁寧に作りこまれているのをご存知ですか?実際にどんなふうにお庭を作りあげているか尋ねると、それはもう気の遠くなるような作業!でも、最上志向には「まあ、これぐらいいか」なんて、存在しない訳です。最上志向はクオリティを大切にしています。自分以外の誰も気づかないような細部にまでこだわりがある。最上志向が生み出すものは、建物であれ、アートであれ、「隅々まで完成されている」そんな言葉が似合います。

一方で、最上志向はその労力を表面だっては見せないという一面も持っています。お茶席のしつらえは生けるお花や花瓶、茶器まで丁寧に時間をかけて準備されているのですが、客人に尋ねられるまで主人が語ることはありません。こだわりは「伝えるもの」ではなく「伝わる」もの。それは最上志向にとって一種の美徳なのかもしれません。

「最上志向」は引き算する

“Perfection is achieved, not when there is nothing more to add, but when there is nothing left to take away.”

完璧さとは何か。それは付け加えるものがなにも無くなったときではない。極限まで研ぎ澄まされた状態のことだ。-アントワーヌ・ド・サンテグジュペリー

最上志向の類まれな才能のひとつは「抽出する力」です。優れたもの、磨けばさらに光るものを選び出す能力。

物事はシンプルであればあるほど誤魔化しが効かなくなります。細部のひとつひとつが洗練されている必要があるためです。クオリティを上げる、というと一般的には新たな機能を加えたりする足し算を思い浮かべますが、最上志向のそれは違っています。磨き上げる対象を選び出し、それを最高の状態になるまでとことん研ぐ。そのプロセスに最上志向は喜びを見出します。

最上志向を持っていたのではという著名人にスティ―ブ・ジョブズがあげられますが、iPhoneなどは正にその象徴とも言えると思います。極限まで無駄を省き、洗練されたシンプルさ。職人やプロフェッショナルという言葉がよく似合う資質です。

「最上志向」を極める

とてもユニークな美徳をもっている最上志向、本来物事を極めていくことに役立つ資質ですが、こだわりが強くなりすぎるとどの作品もいつまでたっても日の目を見ない・・なんてことも。

開花している最上志向は何を極め、何を諦めるか、選択しています。全てに完璧さを追い求める「完璧主義者」ではなく「Maximizer=最大化させる」というこの資質の英語訳が示すように、自分が投資した労力によって最大の成果を生み出せる対象を選んでいるのです。
最上志向の圧倒的な努力によってしばしばもたらされるのは、「期待を上回るクオリティ」です。チームのプロジェクトでも作品でも最上志向が関わるところには、「まあ、これぐらいだろう」という周りの予想を裏切る、質の高さがあります。

また影響力資質である最上志向は、周りからの反応がエネルギーになります。目に見える成果だけではなく、最上志向ならではの細部へのこだわりに気づき伝えてくれるような人を持つこと。上司でもコーチでもいいのですが、尊敬できる人からのフィードバックを定期的にもらうようにしましょう。

「最上志向」を受け止める

これはどんな資質についても言えることですが、資質の傾向性を肯定的に捉えることは、自分の才能をまるごと認めるうえでとても大切なポイントです。
「優れたものに惹かれる」「優れたものしか価値が無い」この二つは似て非なるもの。前者はクオリティを追及し才能を研ぎ澄ませることを助けてくれますが、後者はむしろ優れていないものに焦点を当て、自分自身を追い込んでしまう可能性も。

思うような成果を得られなかったときも、「自分が目指す場所へ近づくプロセスの途中である」と、まずは現状をそのまま認めるようにします。

また「どうすればもっと良くなるか」が見える最上志向は、つい相手にアドバイスやフィードバックをしたくなってしまうことが多いのですが、最上志向を上位に持たない人にとって、それは重荷になってしまうことも。特に上司がこの資質が顕著な人だった場合、部下が「どれだけ頑張っても認めてもらえない」と感じてしまうことがあるようです。

相手に対してフィードバックをするときは、まずすでに出来ていることを認め、アドバイスは相手への期待の表れであることを伝えましょう。相手のどんな部分がそう思わせるのかを、明確にそして具体的に。
また「フィードバックが必要??」と事前に相手に尋ねることも大切です。時間をかけたことであればあるほど、人は誰かからのフィードバックを受け取るのに準備がいるものです。せっかくのクオリティを上げるためのアイディアも、相手が受け取れなかったのでは勿体ないですよね。

「最上志向」は才能の扉をノックする

既に光っているものがより輝くように、尖っているものはより鋭くなるように。開花している最上志向はじぶんだけではなく、だれかの才能の扉を開くことに長けています。

相手が気づいていない優秀さが見えるのは、最上志向ならではの才能です。そして、それをストレートに伝えることは、相手の才能が花開くきっかけになります。
「弱みを直すのではなく、まず強みにフォーカスする」これはストレングスファインダーの本質とも言える部分ですが、最上志向はまさにそのフォーカスするべき部分が見えるのです。

当たり前すぎて気づいていない相手の才能を、是非相手に伝えるようにしてみてください。もしストレングスファインダーを受けていなかったとしても、あなたにはきっと相手の輝きが見えているのですから。

この世界のたくさんの輝きを極限まで磨き、より美しく光らせる最上志向。
私が愛してやまない世界の一つです。

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