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コーチングのテーマの選び方

コーチングセッションの中で扱う内容を「テーマ(課題)」と呼んだりしますが、時々「どうやってテーマを選んだらいいのですか?」という質問をいただくことがあります。

基本的にはクライアントが話したいと思っていることなら、何を話していただいてもいいのですが、「ご自由に」となると逆に困ってしまう方もいるようなので、参考になる情報をいくつか書いておきます。

テーマは毛糸玉のようなもの

クライアントが抱えているテーマは毛糸玉に似ています

例えばよく扱うテーマのひとつに「転職するかどうか迷っている」「起業したい」というのがあります。具体的にお話しを聞いていくと「やりたいことがあるけど、今一つ踏み出せない」ケースと、「今いる職場で不満があるので、違うことをしたい」というケースに別れたりします。
さらに職場での不満について詳しく話を聞いていくと、「上司とうまくいかない」「チームの雰囲気が苦手」など人間関係に関するものや「やりたい業務ではない」「自分に向いていない気がする」など仕事内容であったり、「残業が多い」「プライベートの時間が確保できない」などライフワークバランスに関するものが出てきたりします。

つまり最初の「転職」というテーマの中に、色んな他のテーマが混ざっていて、毛糸玉のようにぐるぐるになった状態であることが、とても多いのです。

脳が一度に考えられるテーマは一つです。「あなたが好きなことで稼げることは何ですか?」と問われると、脳は混乱してしまいます。ここには「あなたが好きなことは?」と「あなたが稼げることは?」という2つのテーマが含まれているからです。

私たちが課題だと思っていることの多くは、色んな課題が混在しているケースがほとんどで、今の自分に適切なテーマ(問い)を選ぶトレーニングも、コーチングの一環だったりします。

本当の課題は何か?

そんなわけで、コーチングは「What’s your real issue?=あなたの本当の課題は何?」から始まるのです。

まず毛糸玉の中にどんな色の毛糸があるのか=どんな課題が隠れているのか観察する。その中から、本当に自分にとって話す必要がある、話せると価値のあるテーマはどれか?を選び出すのです。

本当の課題は人によって様々ですが、多くの場合それは毛糸玉の表面ではなく、奥のほうにある糸だったりします。コーチングが一回きりのセッションでは中々効果がでないのはそのためで、時間をかけて自分のテーマを掴む必要があるんです。

一方で絡まっている糸の一本がほどけることで、他の糸もほどけていくように、自分にとって本当に価値のあるテーマに向き合うことで、他の課題が連鎖的に無くなる(解決するというよりも、課題では無くなるという感じ)こともあります。

短期での結果を求めるのではなく、今目の前にあるテーマに真剣に向き合うことで、得られる価値は大きいと思います。

第2領域から選ぶと効果的

とはいえ「どんなテーマから始めればいいのか分からない」という人もいるかもしれません。その場合は以下の図を参考にしてみましょう。

タスク管理によく使われる緊急重要マトリックス。この図に、今自分が抱えているテーマを当てはめてみると、少し分かりやすくなると思います。

頭に浮かびやすい課題は「第一領域=緊急かつ重要」に関わるもの。ですが、実は期限が迫っていると、ほっておいても自分でやることになるので、敢えて選ぶ必要はないかもしれません。コーチングにおいて、扱うと最も効果があると言われているのは第二領域=緊急でないけど重要」のテーマです。

第二領域のテーマがなぜ大切かというと、いつかは第一領域になるものが多いからです。少し腰が痛いぐらいなら放っておけますが、その延長でぎっくり腰になってしまったら、緊急に対応することになりますね。人は第一領域に関わることが多ければ多いほど、「タスクをこなす」感覚が強くなりストレスを感じるため、限界を超えると第四領域に避難したくなります。試験前日に勉強していて、急に部屋の大掃除を始めてしまう、あの状態です。

また第二領域のテーマは程度の差はあれ、いわゆる「気がかり」が頭の中にある状態なので、第三領域のタスクのパフォーマンスにも影響します。人間関係が良好なチームにいるときと、苦手な人がいるチームにいるときでは、仕事の成果に差が出てくるように。

もしセッションで話すテーマについて迷う時は、自分にとって第二領域にあたる課題は何か、観察してみるといいかもしれません。 

因みに、コーチングで他の領域のテーマを扱ってはいけない、ということではありません。「期限が迫っている資料の中身をまとめたい」「大きなイベントが迫っているので、マインドセットしておきたい」など、第一領域に関わるテーマを扱うことで、行動のスピードと質が上がることはありますし、それもまたコーチングの価値のひとつです。

「メールの返信の効率を上げたい」「定例会議が本当に必要なのか考えたい」など第三領域に関わるテーマも、「素晴らしい旅行をしたい」「新しい趣味を始めたい」など第四領域に関わるテーマも、クライアントの人生に影響を及ぼすものです。誰かが大切だと言ったからそれについて話すのではなく、クライアントが自分自身で選ぶテーマなら、そこには色んな可能性が秘められています。

コーチングのテーマの例

コーチングを受けてくださるクライアントの中には、テーマは大きなもの(例えば生き方とか、やりたい仕事など)でなければいけないと感じる方がいるようなのですが、全くそんなことはありません。冒頭にお伝えした通り、課題は毛糸玉のようなものなので、日々のちょっとした気がかりから始めても、大きなテーマに辿りつくこともよくあります。

参考までに、これまでに私自身が(クライアントとして)コーチングで扱った、第二領域のテーマをいくつか挙げておきます。

《健康》
・早起きの習慣を身につけたい
・眠りが浅いので、ぐっすり眠りたい
・運動習慣(テニスやヨガ)を生活に取り入れたい
・朝の時間の使い方について etc..

《人間関係》
・家族との関係について
・コラボイベントでの仕事の進め方
・苦手な人との付き合い方
・上司との関係をどうにかしたい etc…

《学び》
・興味のある中から今年焦点を当てる学びを決めたい
・コーチングの学びをさらに一歩深めるには
・テニスとコーチングの関係性について深堀したい etc…

《将来の目標》
・2020年をどんな一年にするのか
・どんな人生にしたいのか
・どういうコーチを目指すのか
・チャレンジしてみたいこと(ブレスト的に自由に話す) etc…

最初の健康に関するテーマは、私の中では比較的優先順位が低かったので、受けていたコーチングの中でも後ろのほうで扱ったテーマです。ですが、体は資本とはいったもので、眠りの質が上がったり、朝型の生活習慣&運動習慣を手に入れたことで、日々の生活でもパフォーマンスが大きく上がりました。仕事への集中力を保てたり、ヤル気を持続出来たり。

体と心は繋がっているので、もし心の悩みを抱えているとしても、体を整えるというアプローチから始めてみるのもいいかもしれません。

「何について話すのが正解なのか?」を考え始めると、毛糸はより絡まってしまうでしょう。コーチング同様、コーチングでお話しするテーマにも「正解」はありません。もっと正確に言うと「どれも正解」で、どの糸を選んでも、毛糸玉がほどける可能性がある=あなたにとって価値があるのです。

是非旅先を決めるときのように、自由に選んでみてください。旅先で起こることに(ハプニングも含めて)、身を委ねてみてください。他の誰でもなく、あなた自身が選んでいるということ、それが一番大切です。


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