世界観は内側と外側の共鳴

最近Twitter上で、「内省トーク」という小さな集まりを始めました。第一回のお題は「世界観」について。内省と着想がスパークして、それはもう深いし面白かった(笑)

で、あまりに良い内容だったのでブログの記事を書こうと思って、世界観という言葉について調べていたら、2つの意味合いがあることが判明。

①世界全体に対する認識。「あの人は独特の世界観がある。」
②物語などにおける世界設定。「あの小説の世界観が好きだ。」

!!!!ごちゃまぜで話してたよ~私!!(笑)参加者の方、ゴメンナサイ。。。

重なってくる部分もあるので全くの別もの、ということではないのですが、ここでは①の世界観について私が個人的に思うことを語ってみたいと思います。

世界観とは内側の表面化である

その人の考えや経験、想い。内側にあるものが、発言や文章によって「目に見える形」で表現されると、そこには世界観が生まれる気がします

もっというと、例えばウェブサイトやブログだったら、言葉の選び方から文章の紡ぎ方。アイキャッチに使う画像、配置、色の重ね方。そんな細かいところにも、世界観は現れている。

「あの人は世界観があるよね」と私たちがいう時、それは当然目に見える何かを見ているのであって、その人の内側ではない。そこにある種の、こだわりだったり、独特な考え方や感情が見えるときに、私たちはその人の内側を垣間見るのかもしれません。

因みに世界観には相性、みたいなものも存在していると思います。「この人の世界観が好きだ」と感じるとき、それは自分自身のなかにある考えや思いや経験、なにかしらとのシンクロが起きてるんじゃないかと。

世界観とはその人の世界の観え方である

世界観の英語訳には色々あるのですが、私は「Interpretation of the world」という訳を一番気に入っています。

Interpretationは解釈とか、捉え方、と訳すことができて、芸術の世界でよく使われます。例えば全く同じベートーベンの曲でも、ピアニストが変わるとまるで違う曲に聞こえることがある。それは、そのひとのベートーベンの世界の解釈の仕方が違うから。

世界観のある人は、「これが好き」「これは嫌い」「これは美しい」「これは美しくない」みたいな、独特の感性や美的感覚を持ち合わせている気がします。世界を解釈するときに、自分だけの哲学のようなものがあって、それにのっとって世界を見ている。自分の内側が非常に明確になっている人、個性が強い人とも言えるかもしれません。

ただでさえ、人は自分でも自分の内面なんてそんなに分かっていない。その内側の一部が表面に出てきているのが世界観だから、それもまたその人の一部。どこか奥行きを感じさせるような、深さをイメージさせるような表現を日々している人達なのかなあと。

世界観は真似できない

世界観がある人というのは、外側を真似されることがよくあります。今やネット上の情報はいくらでもコピペができるので、その人と同じような言葉を使ったりデザインを真似することで、なんとなく雰囲気を似せることはできます。

一方で世界観とは、その人の内側が外側に表現されるもの。なので、全く同じ人生を歩まない限りは(というか、歩んだところで感じ方が違えば同じにはならないけど)、世界観そのものを真似することはほぼ不可能だと私は思っています

特に真似した人の内側が、外側と乖離していればいるほど、その世界観はどこか嘘っぽい感じがしてしまうのかもしれません。

良い文章の書き方、なんて今時めちゃめちゃ出回っている。どれだけ外側が素敵に見えても、実際にリアルで会って「あれれ?」と思うなら、内側と外側はまだ合わさっていないのかも。

世界観を研ぐ方法

じゃあ、独特の世界観を持っている人たちは、0→1でオリジナルの考えを生み出しているかというと、そうでもないと思うのです。

そこには自分の世界観を磨くためのインプットとアウトプットがあるような気がしています。個人的には感性とも深く繋がっていると思っている。

自分が世界観があると感じる人、本、舞台、写真、映画、様々なものに触れていること。これがまずインプット。そこから自分に響いたものを取り入れて、自分なりに文章などで表現すること。これがアウトプット。

言葉にするということは、自分の中にあるものを集約することだから、必然的に自分が大切にしたいものが選ばれます。

自分の心が何に惹かれるのか、が明確になればなるほど、そうではないものは剥がれ落ちて、その人だけの世界観が出来上がっていく。

文章でなくても、音楽や絵での表現も出来ると思いますが、どちらにせよアウトプットは必須な気がします。

世界観と自分らしさ

米国のストレングスコーチ、カートが遺したこんな言葉があります。

私達の資質を活かすことは、自分の日常の行動に、自分の資質を意図的に統合することです。あなたの魂があなたの役割に一致するとき、あなたの在り方が行動によって表現されるとき、未熟な才能が熟成して美しくなるとき、それが起こる。

Curt Liesveld

ストレングスファインダーの診断を受けてすぐって、自分の自然体の姿と、外側の行動が一致してないこと、けっこうあるんですよね。私はそうでした。
才能が開花して、少しずつ自分の深いところにあったものが表面に出てくると、自分らしさが研がれていく。

そう考えると、コーチングもストレングスファインダーもPOINTS OF YOUも、自分の内側を知ってそれを外側へと表現するための、手段の一つになると思ったりします。

「世界観が変わる」とか「世界観が磨かれる」というのは、実は元々その人の中にあったものが、表に出てきた状態なのかもしれません。
誰かが持っている世界観と共鳴することによって。

感性を磨くことは、自分らしさに繋がる 「感性」とは見えないものを見るセンスである

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