【9/28(土)】Re:Book~ひとつの物語から始まる対話の空間~「9月:前例(Pattern)」

才能のルーツを辿る~あなたの傾向性を形作るもの~

その才能はどこからやってきたのか?

最近、趣味のテニスをしていた時のこと。ふと気づいたのですが、ボールがライン横でギリギリアウトであろうが、50㎝アウトしていようが「惜しい!!」と声を掛ける人が多いなあと。ぶっちゃけ、全然惜しくなくても「惜しい!!」って言うんです(笑)。このアバウトな感じ、すごくポジティブの資質が現れる瞬間だなあと。

テニスはとにかく「マインドを如何に平静に保てるか」がモノを言うスポーツ。なので気持ちの切り替えがすごく大事で、物事を前向きに捉える方がとっても多いのかなと。私も中学生からテニスをやっているんですが、「レジリエンスの高さ」を特徴の一つとするポジティブの才能の形成に、確実に役立った経験であるように思うのです。

ポジティブが上位にある方に話をお聞きすると、「どんなきっかけでそういう傾向性を持ったか」は実は人によって違っています。「両親がとにかく前向きな人だった」という幼い頃からポジティブシャワーを浴びてきた人もいれば、「ネガティブな自分が嫌で、前向きに捉えるように努力した」という自力で才能を育ててきた人も。

人それぞれ、才能のルーツは違っているんですよね。

才能の過去を辿り、未来へと繋げる

ストレングスファインダーの提供元である、アメリカのGallupのストレングスコーチがプロファイリング(自分と資質を繋げて自己理解を深めるセッション)を行う時、よくこんな質問をしているのを聞きます。

What has contributed to shape your talent?

あなたの才能を形作るのに貢献したことは何ですか?

この「才能のルーツを辿る質問」をすることで得られるものは、大きく二つあります。

  • 自分の才能への信頼感が増す
  • 自分の才能のメンテナンスの方法が見える

①才能の形成に影響を与えた過去の経験や、人、環境などを振り返ると、自分の才能や強みへの信頼がより強固なものになります。また自己理解が深まることで、これまで歩んできた道に異なる意味づけが出来たり、当たり前のようにそこにあったものに感謝する心も生まれます。

②過去を振り返り、何がその才能を尖らせたのかを知ることで、よりセルフコントロールをしやすくもなりますね。私の場合は「前向きな人に囲まれる環境」と「テニスというスポーツ」そのものが役立ったので、今も週に二回ポジティブのメンテナンスの時間としてテニスは欠かせません。

才能のルーツを辿ることは、あなたの強みをより強固なものにするだけではなく、才能を良い状態に保つためのヒントも見せてくれます。

あなたの才能を形づくるのに影響を与えた出来事や人、環境にはどんなものがありますか?

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湧き水の入ったグラス 才能とは水である~天狼院書店掲載⑥~