グループの概要
ストレングスファインダー®には34の資質があります。自己分析ツールとして有名な、Disc®が4種類、エニアグラムが9種類のタイプに分けていることを考えても、34種類ってちょっと多いですよね。
で、自己分析をしていく時に分かりやすくするために、各資質の動機付けによって4つのグループに分類されました。それが「実行力」「影響力」「人間関係構築力」「戦略的思考力」の4つです。
実行力資質
実行力資質には9つあります。
・アレンジ(Arranger)
・信念(Belief)
・公平性(Consistency)
・慎重さ(Deliberative)
・規律性(Discipline)
・目標志向(Focus)
・責任感(Responsibility)
・回復志向(Restorative)
結果がどんどん出ている時にはエネルギーがチャージされる一方、成果が中々でない時には、やる気が下がってしまうかもしれません。
影響力資質
影響力資質には8つあります。
・指令性(Command)
・コミュニケーション(Communication)
・競争性(Competition)
・最上志向(Maximizer)
・自己確信(Self-assurance)
・自我(Significance)
・社交性(Woo)
ある種、天然の巻き込み才能とも言えますが、思い通りにならないとイライラしてしまう、そんな一面も持っています。
人間関係構築力資質
人間関係構築力資質には9つあります。
・運命思考(Connectedness)
・成長促進(Developer)
・共感性(Empathy)
・調和性(Harmony)
・包含(Includer)
・個別化(Individualization)
・ポジティブ(Positive)
・親密性(Relator)
頑張る時も、どちらかというと自分ではなく誰かのために。一方で誰かとの関係が上手くいっていなかったり、もしくは自分の大切な人が辛い目に合っていたりすると、気分が下がってしまうこともあるようです。
戦略的思考力資質
戦略的思考力資質には8つあります。
・原点思考(Context)
・未来志向(Futuristic)
・着想(Ideation)
・収集心(Input)
・内省(Intellection)
・学習欲(Learner)
・戦略性(Strategic)
行動を起こす前にまず考えることで、見えない可能性に焦点を当てたり、判断をより適切なものにします。考える時間がしっかりとれないと、思うように成果を出せないことがあるようです。
グループの活用方法
ストレングスファインダー®の診断結果にはグラフがあって、自分の傾向としてどのグループの資質が上位に来ているか、見やすくなっています。
よく講座やセッションで、こんな質問をいただきます。
「TOP5に実行力資質が無いから、行動を起こせないのでしょうか?」
「TOP5に人間関係構築力資質が無いから、人と関係を築けないのでしょうか?」
もちろんそんなことありません。
資質のグループは、優先順位を表しているだけです。そういう傾向があるというだけです。講座やセッションに申し込んだということは行動を起こせていますし、他の参加者の方とお話できているのですから、人間関係を作れない訳ではありません。
TOP5以降の34資質全ての順番を出してみると、全ての人が全ての資質を持っています。自分だけ、30資質だった、なんてことはありません。
「無い」資質というのは、誰にも存在していないのです。
また日常的に使っていると言われている、6位以降10位前後の資質に、自分が低いと思っていたグループの資質が入っていることもよくあります。自己理解を深めたいなら、全34資質を出してみるのはおススメです。
ストレングスファインダー®は自分の傾向性を表すものなので、自分が上位に多く持っているグループは、自分にとって大切なものなんだなと捉えてください。決して自分にレッテルを貼るためのものではありません。
因みに余談ですが、私はTOP10に実行力資質をひとつも持っていません。11位にアレンジがでてくるぐらい。ですが、普通に企業で働いてましたし、今は起業して講座やワークショップ、セッションを提供していますし、ウェブサイトに記事を書いています。「誰かのために」とか、「面白そう!」が私の原動力になっています。
ストレングスファインダー®の資質のグループは、自分の行動のスイッチや、価値観を知るための補足的な情報です。
是非そこから、自分の才能を掘り下げてみてくださいね。