>>>【5/19(日)】「メタファー」を通してクライアントの世界観を探求する~ICW2024~

ストレングスファインダー®の全34資質を出したときの捉え方

ストレングスファインダーの34資質の捉え方

ストレングスファインダー®の順位には4つの区分けがある

ストレングスファインダー®の診断結果は、「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」の本についているアクセスコードでは上位5つしか分からないのですが、追加料金を支払うor Gallupのウェブサイトから直接専用のアクセスコードを購入することで、全34資質の順番を知ることが出来ます。

34すべての順位を知ったあと「で、ここからどうやって自分を知れるの?」と思われる方がほとんどだと思うので、まずは以下の4つの区分けがあるということを知っておきましょう。
・Top5資質(Signature Theme)
・上位資質(Dominant Theme)
・中位資質(Supporting Theme /Responsive Theme)
・下位資質(Non talent)

順番に説明していきます。

Top5資質(Signature Theme)

全34資質の中で1位から5位に表れる資質は「Top5資質」と呼ばれます。書籍の「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」についているアクセスコードを使うと、見ることができる結果ですね。

英語名のSignature=署名orサイン、という言葉が表す通り、自分という人間を最もよく表わしている5つの資質であり、別の言葉で言うと、一番無意識に、かつ常に使っているものでもあります。才能を育成していく強みの旅の中では、まずこの「Top5資質」に注力して、開発していくことをおススメしています。

この領域の才能は、本人にとってはあまりにも当たり前すぎて、それこそ「鳥には飛べる才能がある」というレベル感のもの。診断結果を読んでも「確かにそういうことはあるけど、それって才能??」と感じる人がけっこういるかもしれません。

飛べない人間からすれば、鳥を羨ましく思うことがあるように、もちろんそれは素晴らしい才能のひとつ。他者との比較で明確に浮き上がって見えることも多いので、1:1のコーチングを受けたり、グループでの対話を通して探求するのがおススメです。

上位資質(Dominant Theme)

Top5資質を含めた上位10~12位ぐらいまでの資質は、「上位資質」=Dominant Theme(主要な/支配する資質)と呼ばれます。普段の生活の中でよく現れる、最もポテンシャルを秘めている領域であり、私たちの思考・感情・行動のパターンを表わしているものになります。

ここに注力することで自分の成長に繋がる一方で、使いすぎたり振り回されたりすると弱みになりやすいという側面もあります。

一つの資質が単体で動いていることは稀で、複数の資質が重なって動くことがほとんど。この資質の組み合わせはダイナミクス、と呼ばれています。

上位資質は常に装備している武器のようなもの、と捉えるといいかもしれません。才能が未熟な状態だと、自分自身を傷つけることがありますが、成熟すると自在に使える、操れる武器たちということになります。

ストレングスファインダー®を使用するコーチングを受ける際は、この上位資質にフォーカスして、自分の才能の理解と育成を進めます。自分の思考・感情・行動のパターンを知ることで、焦点が当たりやすい場所が分かりますし、盲点(その資質が上位にあるが故に見えにくいところ)も含めて、立体的に「自分」を探求するきっかけとなります

中位資質(Supporting Theme /Responsive Theme)

10~12位から25位前後の資質は「中位資質」と呼ばれ、主にSupporting Theme=補助資質、という形で、上位資質を補います。日常生活では、時々現れる資質です。別の名前では、Responsive Theme=反応資質とも呼ばれ、特定の状況、環境下においてのみ、ひょこっと現れる資質だったりもします。

例えば私は12位にアレンジを持っているのですが、普段からよく使っている上位資質という感覚はあまりありません。一分一秒を争うブライダル業界にいたときはTop5に君臨してた資質なのですが、フリーランスになって時間に縛られることが減ったので、それと共に他の資質がアレンジを追い抜いちゃったのでしょうか。

でもワークショップや講座を開催している時、つまり「限られた時間枠」の中にコンテンツを入れないといけない時は、時間ピタリで終了するために、フル回転でアレンジが動く感覚があります。最も11位の適応性がその場のノリで延長しちゃうこともありますが……。

中位資質は上位資質ほどに意識してみる必要はないかもしれませんが、どんなシチュエーションであれば、その傾向性が現れるのかを探求することは、自分を理解する扉のひとつになるかもしれないですね。

下位資質(Non talent)

25位前後から34位までの資質は「下位資質」。英語ではNon talent=才能がない領域、と呼ばれています。右利きのひとが左手で箸をもつぐらい、普段の生活に現れにくい資質、自分にとっての当たり前からはとても遠いものかもしれません。

感覚的には理解しにくいと思いますし、ストレングスコーチの研修では「この領域は潔く諦めましょう!」な~んて教わったぐらいです。数学が苦手なひとが努力をしてもせいぜい平均点ぐらいにしかならないのと同じで、下位資質に時間や労力を投資するのは、あまり効果的ではないというのがストレングスファインダー®の哲学です。

また才能がない=弱みではありませんので、そこは注意しておきましょう。ストレングスファインダー®における弱みの定義は「道を阻むもの」であって、必ずしも下位資質のことではありません。むしろ普段からよく表れている上位資質に、コントロールが効いてない状態の方が、振り回されて弱みになってしまうことが多いかなと個人的には感じています。

「下位資質はどうしたらいいですか?」という質問を稀にいただきますが、基本的に何もしなくて大丈夫です。診断を受けた人には全員下位資質があるワケで、それは決して悪いことでもなければ、克服するべきものでもありません。

下位資質を知るメリットがあるとすれば、「自分の当たり前」以外のところが分かるので、自己探求のきっかけになると思います。特にリーダーでチームを率いている場合には、自分が普段あまり焦点が当たらない場所をメンバーに知っておいてもらうことで、より効果的なマネジメントが出来るかもしれません。

全34資質を扱う上で意識したいこと

34資質のどれを扱うにしても、大切にしたいことが二つあります。
まず一つ目は、可能性を見つめること。ストレングスファインダー®の本の副題が「Unlock your potential(ポテンシャルを解放せよ)」であるように、常にそこにある可能性を探求しましょう

この資質が上位にあることで生まれる可能性はなにか?
この資質が中位にあることで生まれる可能性はなにか?
この資質が下位にあることで生まれる可能性はなにか?

二つ目は、ラベルにしないこと
この資質が上位にある人はこうなってしまう。
この資質が下位にある人はこうなってしまう。
こんな風に自分や誰かにラベルを張ってしまうとしたら、とっても勿体ない使い方です。

ストレングスファインダー®の魅力は全34資質の順番の組み合わせが、世界人口以上にあること。つまりそこに見える才能は個人特有のものであって、その人にしか出せないグラデーションがあるのです
資質はその人がどんな人かを決めつけるためのものではなく、それぞれがどんな価値観や強みを持っているのか知るための鍵であり、自分自身や他者との対話のキッカケになるものだと捉えましょう。

書籍の題名となっている「さあ、才能に目覚めよう」の才能を「じぶん」と読ませていますよね。私はとっても好きだなあと思っています。強みや才能(さいのう)という特定の領域だけではなくて、自分自身を目覚めさせる旅を指しているんですよね。

尊敬するストレングスコーチの一人が先日、こんなことを言っていました。

Strengths Based Coaching gives you access to understanding who you are and why you do things you do.
「ストレングスファインダーをベースにしたコーチングは、”あなたが一体何者なのか?”、そして”なぜあなたはそれをやるのか?”を理解するための扉になるのよ」

 

自分自身を解放する探求の旅は、きっと一生続いていくもの。わたし自身もずっと、冒険する旅人であり続けたいと思います。

自分に出会い続ける旅のはじまりのキッカケを探している方は、どうぞ「ライフコーチング」へお越しください。あなたとの旅を、楽しみにしています!

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