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ストレングスファインダー「34資質」の英語名と小ネタ集

ストレングスファインダーの34個の資質名、英語から日本語に翻訳する時にはかなりの苦労があったそうです。聞いたところによると「漢字で2~4字にすること」というルールがあったとか。
異なる言語で全く同じ意味を持っている単語はほとんど無いので、現在の日本語名を生み出した方の「言葉のセンス」には、ただただ凄い!と感心してしまいます。

一方で資質の日本語名は「Achiever」→「達成欲」のように直訳に近いものもあれば、「Significance」→「自我」のように、才能の傾向性全体を捉えて、英語名とは少し違うニュアンスをもっているものもあります。英語名の意味を調べてみると、その資質の持つ特徴がより立体的に見えてくるので、とってもおススメです。

この記事では、全34資質の日本語&英語名と共に、英語名に関するちょっとした小ネタを書いています。(随時追加していきます)

実行力資質(Executing Domain)の英語名

日本語名英語名
達成欲Achiever
アレンジArranger
信念Belief
公平性Consistency
慎重さDeliberative
規律性Discipline
目標志向Focus
責任感Responsibility
回復志向Restorative
  • 達成欲の英語名「Achiever」の語源は、フランス語の「仕上げる」から来ていて、そこから転じて「終わりまで」という意味がある。未完了を嫌い、一度始めると完了させたくなる資質。
  • 公平性の英語名「Consistency」の直訳は「一貫性」=振る舞いや扱いが一貫していること。いつでも、どこでも、誰に対しても「同じ」というのが、この資質の特徴。
  • 慎重さの英語名「Deliberative」の動詞版Deliberateには「”決断する”ために注意深く検討する」という意味がある。思考+決断したことを実行する、ハイブリッドな資質。
  • 目標志向の英語名「Focus」は、カメラのフォーカス機能をイメージすると分かりやすく「焦点を合わせる」という意味が。一度ピントが合うとズレることがほぼ無く、「Focus!(集中しなさい)」という使い方も。
  • 回復志向の英語名「Restorative」の動詞版Restoreには「欠けているところ、壊れたところを修復する」という意味があり、絵画の修復などにも同じ言葉が使われる。また「Restorative」単体が名詞になると、「気付け薬/回復薬」の意味も。 

影響力資質(Influencing Domain)の英語名

日本語名英語名
活発性Activator
指令性Command
競争性Competition
コミュニケーションCommunication
最上志向Maximizer
自我Significance
自己確信Self-assurance
社交性Woo
  • 最上志向の英語名「Maximizer」は、心理学の世界では「追求者」。動詞版Maximizeには「最大化する/最大限に活用する/最高の価値を見いだす」などの意味が。
  • 自我の英語名「Significance」には「注目に値する価値、影響」と「物事の意義」という2つの意味が。The discovery has great significance to researchers.(その発見は研究者にとって大きな意義がある)のように使われます。因みにストレングスファインダーの生みの親、ドン・クリフトンさんのTop1資質はこの自我だったそう。 
  • 社交性の英語名は「Woo」。ちょっと聞きなれない単語だと思いますが、これ「Winning Ohers Over」の略なのです。意味は相手を魅了して味方につける。なんだか魔女のような響きですが、実際に上位に持つ方にお会いすると、本当にチャーミングな方が多い印象があります。彼らが生まれつき持っている魔法なのかもしれません。

人間関係構築力資質(Relationship Building Domain)の英語名

日本語名英語名
適応性Adaptability
運命思考Connectedness
成長促進Developer
共感性Empathy
調和性Harmony
包含Includer
個別化Individualization
ポジティブPositivity
親密性Relator
  • 運命思考の現在の英語名は「Connectedness」ですが、以前は「Spirituality(スピリチュアリティ)」だった時代が。「時」に関連する原点思考、適応性、未来志向に加えて、運命思考は「時空を超える」繫がりを見ているともいわれます。
  • 共感性は第六感とも表現されますが、英語名「Empathy」の接尾語-pathyには「感情」の意味があり、似た言葉である「telepahty(テレパシー)」は「自分の感情を遠く離れた相手に伝えること」が元々の意味合いだったとか。
  • 個別化の英語名「Individualization」の動詞Individualizeには「個性を発揮させる/個々に取り扱う/個人の好み&事情に合わせる」という意味が。
  • 親密性の英語名「Relator」の動詞版Relateには「関係させる」以外に「ストーリーを語る」という意味も

戦略的思考力資質(Strategic Thinking Domain)の英語名

日本語名英語名
分析思考Analytical
原点思考Context
未来志向Futuristic
着想Ideation
収集心Input
内省Intellection
学習欲Learner
戦略性Strategic
  • 過去と紐づけられることの多い原点思考ですが、その英語名は「Context」、直訳すると「文脈、背景」という意味。例えるなら、物語の主人公がどこで生まれて、どんな環境で育ってきたのか、を知ることで、「現在」をより深く理解しようとする資質。
  • 内省の英語名「Intellection」の語源を辿ると、lectには「集める」という意味があり、intel-=「間から」と合わせて「間から集めること」→「選別できること」 → 「知性」になったよう。「Intellection」は「理解すること、そのプロセス」とあります。

資質の英語名から、自己理解を深めていくのもまた、才能を開くための扉のひとつになります。興味のある方は是非、Google検索などで意味を調べてみてくださいね!

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