ストレングスファインダーの資質の説明が自分にあてはまらないときに考えられること

ストレングスファインダーの本やウェブサイトに書かれている資質ごとの説明、またはストレングスコーチが発信している情報を読んで
「私この説明あてはまらないんだけど、この資質本当にあるのかな??
と感じることありませんか??

「ストレングスファインダーってよく分からない!」
「この診断当たらない!」
なんて、レポートを投げ出すのはちょっと待って。

資質の説明が当てはまらない時には、いくつかの理由が考えられるのです。

資質は才能のグループ

大前提として、知っておいてほしいことがあります。それは「資質は才能をグループ化したもの」であるということ。

例えば「コミュニケーション」という資質は、
・自分の考えを言葉で表現することができる
・物語を語るのが得意
・人前で話すのが好き
・言葉にメッセージ性を持たせられる
などの、才能が集まったグループ。
元々5000ほどあった才能を34個に分けたものなので、単純計算でも一つの資質につき140ほどの才能が集まっていることが分かります。

ストレングスファインダーの診断結果が出るときには、たくさんの項目にあてはまった順に資質が現れます。あくまでも傾向性」なので、Top5に現れた資質でも、自分がすべての説明にあてはまるわけではないのです。

「コミュニケーション」を例にとると、一般的は、プレゼンが得意な人、原稿なしに喋れる人、というイメージを持たれることが多い資質です。けれども、実際には自分の考えや物語をイキイキとした「文章にすること」が得意という人もいます。一般的な傾向性としてあげられていることと、自分の独自の才能は同じものではないのですね。

ですから、ストレングスファインダーの資質の説明を読むときは、まず自分にあてはまる部分だけチェックしてみましょう。そこにあなただけの才能を見つけるヒントがありますから。

ダイナミクスの存在

資質の説明が当てはまらない時に考えられるもう一つの理由は、「ダイナミクス(資質の掛け合わせ)」の影響です。資質は単体で動くことはほぼなく、自分の持っている他の資質と組み合わさって現れることがほとんどです。

例えば
・戦略性 X 最上志向=無駄のないベストルート
・戦略性 X 慎重さ=最もリスクの少ないルート

のように、同じ資質でも他のどの上位資質が掛け合わさるかで、見え方が変わってきます。一般的な資質の傾向性を見るだけでは、当てはまらない説明があるのがむしろ普通なのですね。

またダイナミクスを考えるとき忘れてはいけないのは、「6位以降の資質」についてです。私たちが日常生活で使っている資質は上位10位~12位あたりまでの「上位資質」と呼ばれるもので、もし診断結果をTop5しか出していない場合は、6位以降の見えない資質が存在することになります。

ストレングスファインダーの診断レポートは何回かアップデートされており、現在の「クリフトンストレングスレポート」は、それぞれの資質順位のダイナミクスを考慮し、各個人でカスタマイズされた内容になっています。同じ「内省」でも、人によって全く違う説明が書かれていることもしばしば。

ただ上位10個の資質の組み合わせも、45種類ありますし、資質の組み合わせは必ずしも2つではなく、3つの資質が掛け合わさることもあります。その中からいくつかの組み合わせをシステムが選んでレポートが作られているいるので、カスタマイズされていたとしても、自分には当てはまらないということが起こりうるのです。

診断結果はゴールではなくスタート地点

ストレングスファインダーを扱う上で最も大切なことは、このツールを「占い」にしてしまわないということです。そもそも性格診断ツールではないので、当たる当たらないの話ではなく、「こういう傾向があるかもしれない」というのを起点にして、そこから自分を発見し、育てていくツールだから。

Gallupではよく「診断レポートを手に入れることは、宝の地図を手に入れることだ」なんて言ったりします。ちょっぴり読みにくい日本語の表現にめげずに、自分だけのレポートをよく読んでみてください。もし一人では難しかったら、ストレングスコーチや仲間の助けを借りてもいいかもしれません。

自分だけの宝の地図をヒントに、自分の世界の探求を始めましょう。きっと予想もしていなかったような宝物を見つけられるだろうと思います。

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